看護アセスメントのミニ事例の取り組み方
いつも、ありがとうございます。
ローザン由香里です。
看護アセスメントマニュアルで学習なさっている、みなさんへ。
後半のミニ事例の取り組み方について、解説しました。
「とにかくやってみる」という方法を卒業する
看護のアセスメントは、「技術」です。
ので、方法を理解して、実施を繰り返すことで、かならずできるようになります。
アセスメントができる、そのために必要な条件は、3つ。
*アセスメントに必要な知識を持っている
*アセスメントのやり方を理解している
この3つのうちで、手に入れるのが、もっともカンタンなのは、3つめの「やり方を理解する」です。
これは、少し乱暴な言い方をすると、家電でいうところの「取説を読んで、使い方を知る」ということにあたります。
ので、ひとまずは、取説での解説を読むことができて、意味がわかればおっけー、ということです。
看護アセスメントマニュアルでは、アセスメントのやり方について解説をしたあと、練習問題として、ミニ事例でアセスメントをします。
「やり方」を理解してもらうための練習問題ですので、さきほどの3つの条件のうちの、前2つについては、私が全て作業しています。学習者さんの課題は、私が作業した内容を、自分が作業したものとみたてて、それらの内容をまとめていってもらいます。
アセスメントに必要な情報、知識をつかって、作業をするのは私。っで、私が作業する内容についての解説を聞きながら、それらを整理していく=アセスメントを構成する、ことをミニ事例の課題にしています。
「やり方」特に、何をどのような順序で行うのか、そして、それを言語化する(文字にする、書く)のかを体感してもらう内容になっています。
行っていただく手順は、次の通りです。
ミニ事例の取り組み方
※ お申し込み日から、4日後にお送りしたメール内でご案内しています。
2、アセスメントの手順のモバイル版で、手順をひと通り確認します。
3、ミニ事例の解説を聞きます。
4、聞きながら、該当する解説の内容を、アセスメントの手順のモバイル版に書き込んでいきます。
5、書き込みが終わったら、ひとまず完成です。
この作業における大事なポイントは、
*アセスメントの作業の手順と、
*その手順にしたがっておこなうことで、できあがるアセスメントの構成を知る
ことです。
アセスメントは、技術です。
やり方を理解して、繰り返し実践することでかならずできるようになります。
が、そこに盛り込まれている作業は、ひとつひとつはシンプルですが、それらを組み合わせると、慣れない人にとっては、複雑に感じることも多いです。
ジグソーパズルを経験したことのない人が、いきなり1000ピースのジグソーパズルを完成させるのは大変です。(もちろん、できないことはありませんが。)
ので、1000ピースのジグソーパズルを完成させるためには、こんなことに注意をしてピースを選んで、こんなふうにピースを置いていくといいよ、と私が説明をしながら、ピースを一緒に選んで、置く場所も一緒に考えて、最終的に、あなたがピースを置く、ということから始める、そんなイメージです。
・ピースの選び方を説明する:私
・ピースを選ぶ:私とあなた
・選んだピースをどこに置くといいのかを説明する:私
・ピースを置く場所を考える:私とあなた
・ピースを置く:あなた
解説を聞いただけでは、できるようになりません
その通りです。
解説は、「アセスメントのやり方」を説明していますが、アセスメントが完成するには、やり方以外に、必要な情報と必要な知識を持っていて、それらを使いこなせる必要があります。
ので、まずは必要な情報や知識を使いこなす、ということができなくても、アセスメントができることを体感できる課題にしてあります。
むずかしいことを考えなくても、できる内容になっています。
ポイントは、手順のモバイル版をもとに、アセスメントの作業の手順を知った上で、解説を聞く、という点です。
なんとなく聞いていては、どの解説がどこにあてはまるのかが、わかりません。
かならず手順を先に確認をして、手順と照らし合わせながら、ここにあてはまるものは何かを選び出すつもりで、解説を聞いてみてください。
書き出しが終わったら、アセスメントは完成です。
あとは、接続詩など、文章全体を整えるなどの微調整をするだけ。
事例を読んで、自力でアセスメントをしてみる、のもありですが、アセスメントができなくて困っている、という方は、ぜひ「私の解説をなぞる」ことから始めてみることをおすすめします。^^