日記のようになってしまう行動計画の振り返りはこうして直す
行動計画の振り返りが日記のようになっていると指摘されたとき、最初に確認するのは【行動目標】です。
日記のようだと言われても、日記のようになっているというのは何を意味しているのか、それをどうすればいいのか、がわからないと直しようがありません・・・。
看護実習において「行動計画の振り返りをする」というのは、一般的に、目的をはたす行動ができたかどうかを評価する、ということを指しています。
つまり、何をしたか<だけ>でなく、それらは、目的を果たす行動であったかどうか判断する内容を含む必要がある、ということです。
振り返りについて書くべき内容が、日記になっているというのは、「〜をした」「患者さんが〜した」「患者さんが、〜こうなった」「〜だった」など、結果だけが示されている内容になっていることが多いです。
行動目標の基本形は、「〜のために(目的)、〜する」です。くわしくは>>>こちらから。
わかりやすいのは、「看護目標を達成するために、〜する」
例えば、排泄のセルフケア不足を解消するための看護計画を立てて、排泄行為の自立を目指した援助を行う場合、「排泄時、自力でズボンの上げ下げができる」という看護目標を立てていたとします。
っで、その看護目標の達成を目指して、本日は安定した立位を保持できることを目的に、立ち上がりや立位の保持などの運動をする場合、「安定した立位を保持できるようになるための(目的)、立ち上がりや立位の保持などの運動をする(行動)」ことが本日の行動目標ということになります。
この場合、どんな運動を行ったのか、という「結果」だけでなく、行った運動というのは、安定した立位を保持するための運動として適切であったかどうか、を振り返る、ことで、日記のような記録を改善できます。
予定していたことを実施したかどうか、ではないんですね。「振り返りをする」というとき、実施したことが、効果的であったかどうか、ここが大事です。
目標と計画は、いつでもセットです。実施した計画を振り返るということは、目標を達成するための計画であったかどうかを判断する、ということです。
プチナース11月号 行動目標・行動計画のお悩み全部解決!執筆を担当しました。↓↓↓