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実習がうまくいく学び方・教え方

03|「看護を学ぶ」「看護を教える」すべての人のための、看護実習お悩みQ&A

考えればわかるよね、に潜む看護実習指導者のレベル

いつも、ありがとうございます。

ローザン由香里です。

 

 

私なりにいろいろ考えて、その上で相談はしたんですけど、「考えれば、わかるよね」と言われて。

 

 

 

と、落ち込む学生さんの話を聞いていて、屁理屈な私は、こんなことに気づいてしまいました。

 

 

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「考えれば、わかるよね」の裏には、「そんなこと、いちいち聞かないで、自分で考えて。考えれば、わかるんだから」という想いがあるように思うんですね。

 

 

 

でも、ですね。指導者さんに相談した学生さんは、「考えた」んです。自分なりに。

 

 

 

普通はそうです。

ほとんどの学生さんは、質問や相談をする前に、いろいろ考えています。これでもか、そこまでか、というほど。

 

 

 

っで、意を決して指導者さんの元へ行くわけです。

ということは、考えていないのは、実は指導者さんのほう。笑

 

 

 

「学生が、なぜそれを相談してきたのか?それを考えれば、対処の方法わかるよね?本気で考えてね♡」

 

 

 

ただ、実際には、実習でこんなふうに、返事ができるはずはなく。我慢するしかないのか…となりそうですが、なんとかならないのか、というと、なんとかなります。

 

 

 

欲しい答えがもらえるような、質問や相談の仕方に変える。

 

 

 

例えば、学生さんは指導者さんに「患者さんの枕を外してもいいですか」と聞いて、「考えれば、わかるよね。私じゃなくて、患者さんに聞いて」と言われたとします。

 

 

 

でも、学生さんは、「患者さんが枕を外したいかどうかではなく、枕を外すことが、呼吸状態に影響がないのかどうか」を確認したかったのだとしたら…。

 

 

 

そう!それを伝えないといけないわけです。

 

 

 

結果として「どうすればいいのか」だけではなくて、「なぜ、それを相談しに来たのか」を伝える必要がある、ということです。

 

 

 

欲しい答えがもらえるために、もっとも大事なことは、欲しい答えがもらえる投げかけをする、ということ。

 

 

 

今回の場合、なぜ、ちぐはぐな回答をもらうことになったのか、というと、なぜそれを相談しに来たのか、指導者さんに伝わっていなかったからです。

 

 

 

これは、患者さんへの情報収集のときも、同じことが言えます。欲しい情報を得られないとき、欲しい情報を得られない聞き方、要は聞き方が間違っている、のかもしれません。

 

 

 

「この答えをもらうためには、どんなふうに聞くといいんだろう」

 

 

 

普段の生活の中でもできる、コミュニケーションスキルアップのトレーニングです。

 

 

 

 

 

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