周手術期の事前学習を看護アセスメントに使う
いつも、ありがとうございます。
ローザン由香里です。
周手術期の看護過程のはずせないポイント、の続きです。ご覧になられていない方は、こちらから。
術式(手術の種類)や、麻酔の種類をもとに、術後の合併症に関する学習ができました。
では、↑この学習内容を、アセスメントという作業をするのに、どのように使うと良いのか、というと。
1、該当するカテゴリーを確認する
事前学習の段階で、「何がどんなふうに影響して、どんな合併症が起こるのか」を確認しています。
ので、この学習内容をたよりに、それぞれの合併症について、どのカテゴリーで扱うと良いのかを確認します。
例)無気肺 →ヘンダーソンの場合;呼吸、ゴードンの場合;活動・運動
例)イレウス →ヘンダーソンの場合;排泄、ゴードンの場合;排泄 など
わけることが、できましたか?
あてはまる合併症があるカテゴリーにおいては、アセスメントの中に、かならず以下のことが含まれることになります。
「これが、こんなふうに影響することで、●●という合併症が起こる可能性がある」
もちろん、この前後にも文章があるはずですが、まずは、↑この点を覚えておいてください。(*文章を覚えるのではありません。アセスメントの中に、かならずこのような内容が含まれるはず、ということを覚えておいてください)
排泄パターンでは、術後のイレウスがあてはまる、と確認したにもかかわらず、アセスメントの文章の中に、「これが、こんなふうに影響することで、術後イレウスが起こる可能性がある」という内容が含まれなかったとき、
もれなく、「周手術期の特徴を踏まえていない」「全体を捉えられていない」と言われずはずです。
これが、いわゆる「ポイント」というやつです。
周手術期の看護過程のポイントは、術後の合併症を踏まえた内容になっていること。
これを見落とさないためにも、
1、術後合併症について、学習する
2、それぞれの術後合併症が、どのカテゴリーに当てはまるのかを確認する
実質的なアセスメントの作業を始める前に、少なくとも、これらのことを準備として行っておくと良いです。
>>>術前の情報をもとに、術後の状態を予測する(アセスメントする)