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実習がうまくいく学び方・教え方

03|「看護を学ぶ」「看護を教える」すべての人のための、看護実習お悩みQ&A

看護の先人たちへの最大の恩返し

いつも、ありがとうございます。

ローザン由香里です。

 

 

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社会に出て働くようになってから、
「これを学校で教えてほしかったなぁ」ということって、いろいろあります。

 

 


そのひとつが「教え方」

 

 


先生、という名のつく仕事をしていなくても、経験が増えた分だけ、教える機会は増えていきます。

 

 

 

私は、その機会に遭遇するたびに、苦労しました。。。

教える私が苦労しているぐらいですので、教えられた学生は、もっと苦労をしたことと思います。。。

 

 

 

そんな経験を重ねて、最近は「教える」ことを、こんなふうに感じるようになりました。

 

 


「教える」というのは、教えてくださった方への礼儀であり、社会への最大の貢献である。

 

 


教えた後輩が、一人前になり、さらに後輩を教えるようになり、その後輩が一人前になり、さらにまた一つ下の後輩を教えるようになる。

 

 


それを繰り返しながら、看護が発展していくことこそが、先人への恩返しになり、看護の発展によって、多くの人に質の高い看護を提供できる、と考えるからです。

 

 


逆に考えると、わかりやすいかも。

 

 


もし「教える」ということが途絶えてしまうと、看護の発展はありません。

 

教える人がいなくなる、ということは、教えてもらうチャンスがなくなる、ということ。


ということは、新人看護師どころか、中堅看護師も、ベテラン看護師も育たない。今以上になれない。もしくは育つまでに時間がかかる。


一人前になるまでに時間がかかれば、その影響は、周りのスタッフに及ぶことはさることながら、患者さんにも広がる。


病院の評判がさがる、ということにるながるかもしれません。


教育体制が整っていない環境に不安や不満を感じて、やめていく看護師も増えるかもしれません。


そのしわ寄せを、まともに受けることになるのは、教えることを拒んだ自分たち、ということになりかねません。

 

 

 

 


昔「私は教えることよりも、自分で看護をすることが好き。教えることは嫌いだから、絶対に指導者にはならない」と、ある領域の最前線で活躍している看護師に宣言されたことがありました。

 

 


彼女の正直な気持ちだとは思うのですが、教えない、でいながら、好きな看護は続けたい、ここには矛盾があるなぁ、と感じたことを覚えています。

 

 


その理由は、前述したとおりです。

 

 


求められる看護を提供するためには、それができる環境が必要です。その環境は与えられるものではなく、自分たちでつくっていくもの。

 

 


求められる看護を提供するために、欠かせないもの。
それは、求められる看護を提供できる看護師、です。

 

 


求められる看護を提供できる看護師が、求められる看護を提供するために必要な環境とは。

 

 


そこに、指導、教育、サポート体制は欠かせないはずです。

 

 


教えるって、偉い人、凄い人、センスのある人だけにしかできないことではないと実感しています。

 

 


現に、独学で教育を学んだ私でさえ、教えるということを仕事にできています。人生の中で、誰もが「何かを教える」という経験をしたことがあるのではないでしょうか。

 

 


教えることにも、向き不向きはあると思います。

ただ、基本の基本は、コミュニケーションです。

教えるということは、相手がいる、ということ。

 

 


看護を極めている人は、コミュニケーションのプロです。

 

 


そんなあなたのコミュニケーションスキルを含む、対象理解の技術が、後輩育成に活用されたら、そんな心強いことはありません。

 

 


自分ができるようになってしまったことを、それをできない人に教えるって、根気がいります。正直手のかかる仕事です。

 

 


ですが、教えた後輩たちが、自分たちを追い抜いて行くほどに活躍するようになったら、そんなうれしいことはありません。

 

 


マズローの言うところの、最上層5つめの自己実現の先には、「自己超越」という欲求があると言われています。

 

 


自己のためだけでなく、他者を豊かにしたい、という欲求。

 

 

 

時間も手間も惜しまず「教える」ということをしてくださった先輩方は、このステージにおられたのかな、と。

 

 


学びたい、そんな意欲持って取り組んでいる後輩と、ともに学ぶことが先輩の役目。私も、私を育ててくださった先輩方が見ている世界に行ってみたいな。そんなことを感じながら、お世話になった先輩方に感謝をする日々です。

 

 


一緒に、もう少しだけ上のステージのぞいてみませんか?

 

 

 

 

 

 

 

 

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