看護アセスメントと看護目標と看護計画の正しい関係
いつも、ありがとうございます。
ローザン由香里です。
新しい実習記録用紙を書き出すたびに、「何を書けばいいのか、わからない」と悩んでしまうとき、看護過程のルールを忘れているのかもしれません。
看護過程のルールとは? >>>こちらで確認していただけます。
「看護目標が浮かびません。
看護計画が思いつきません。」
この時点で、すでに迷子になること間違いなしのサインが出ています。
看護目標は、浮かんでくるものではありません。
看護計画は、思いつくものではありません。
アセスメントの内容を反映させることで、できあがるものです。
看護目標をたてる、看護計画をたてる、というときに、手元にアセスメントがない状態で、さて考えよう!としているのだとしたら、看護目標も、看護計画も、もれなくずれます。
なぜなら、
看護目標は、「看護介入によって、患者さんの現在の状態、状況がこんなふうに良くなる」を示したもので、現在の状態を把握できていないと、適切な目標を設定できないからです。
ここでいう、現在の状態を把握する、これがアセスメントなんですね。つまり、適切なアセスメントができていて、そのアセスメントの結果を使って、看護目標をたてることで、患者さんの現状にあった看護目標をたてることができる、というわけです。
もうひとつ、看護計画。
看護計画は、看護目標を達成するための計画。
「患者さんの現在の状態、状況がこんなふうに良くなる」ために、何をどうするのか、を整理したもの。
とすると、看護目標がずれていれば、看護計画もずれるはず。
逆にいうと、アセスメントを使って、患者さんにあった看護目標をたてることができると、看護計画はもれなく患者さんにあった内容になるはず、ということ。
看護アセスメントと、看護目標と、看護計画の正しい関係。
それは、
アセスメントを元に、看護目標をたてて、
アセスメントを元にたてた看護目標を達成するために、
なにを、どうするのか、を検討して、整理する、という「つながり」がある、ということ。
この「つながり」を守って、看護目標を考えたり、看護計画を立てたりすることで、患者さんにあった<個別性のある>内容のものができあがります。
看護過程というのは、あの順番で、ルールを守ることで、患者さんにあった看護が判断できるようになっているんですね。正しく使えば、とても便利な看護学生、看護師の味方になるはずです。^^
合わせて、こちらもどうぞ。