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実習がうまくいく学び方・教え方

03|「看護を学ぶ」「看護を教える」すべての人のための、看護実習お悩みQ&A

看護過程における「アセスメント」とは?

 

いつも、ありがとうございます。

ローザン由香里です。

 

 

 

 

 

 

アセスメントがわからない最大の理由

 

 

看護過程でいうところの「アセスメントする」というのは、対象の状態を判断する、ということです。

 

 

 

あ!そういうことか。

これだけで、アセスメントが理解できたという人が、どれほどいるかというと、ほとんどいないかと。。。

 

 

 

なぜなら、アセスメントを理解するには、そもそも看護過程って何よ?を理解していることが大前提だから。

 

 

 

「スマホで、<て>」と入れたいときは、ローマ字入力で<te>と、打つといいですよ」

この意味がわかるのは、スマホとか、キーパッドのしくみがわかっているから。

 

 

 

電源も入れずに、入力ができる画面も開かずに、teを打っても、文字は出てきません。

 

 

 

アセスメントを単体で理解しようとするのは、電源も入れずに、必要な画面も開かずに、タイプして文字を入力しようとしているのと同じ。これが、いつまでもアセスメントができない最大の理由。

 

 

 

 

 

 

看護過程とアセスメントの関係

 

看護過程とは、

ある対象に対して、この方には、こういう看護が必要だと判断して、その看護を行う、この一連(過程)のこと。

 

 

 

 

 

必要な看護を行う、というのが、図で言うところの「看護計画実施」

 

 

 

必要な看護を行うために、「何を、どうするのか」を具体的に整理したものが、「看護計画」

 

 

 

必要な看護を行うための看護計画をたてる、ということは、そもそも、こういう看護が必要だよね、と判断した工程があるはず。それが、「看護診断」

 

 

 

 

こういう看護が必要だよね、と判断することになった、ということは、「こういう看護が必要だよね、と判断するきっかけになったできごと」があるはず。こういう看護が必要だよね、それをしたほうがいいよね、と判断した理由となるできごと、ということです。その内容が、「アセスメント」です。

 

 

 

 

 

アセスメント →対象は、こういう状態です。

看護診断   →それって、つまりこういう看護が必要な状態ってことです。

看護計画立案 →では、状態が良くなるための、具体的なプランを立てましょう。

看護計画実施 →では、そのプランを実行しましょう。

看護計画評価 →実行した結果から、状態が良くなったかどうかを確認しましょう。

 

 

 

 

つまり、

対象の健康状態が、より良くなるために必要な看護は何かを知るためには、現在の対象の健康状態を知る必要がある。

 

 

 

↑これが、アセスメントをする=対象の状態を判断する、ということです。

 

 

 

 

 

 

対象の状態を判断する方法

 

 

 

よくある、ゴードンの枠組み、ヘンダーソン理論などを使う場合、1人の対象を、部分的に判断していきます。

 

 

 

ゴードンの場合、

・健康知覚・健康管理の状態はどうか?

・栄養・代謝の状態はどうか?

・排泄の状態はどうか?

・活動・運動の状態はどうか?

・睡眠・休息の状態はどうか?

・認知・知覚の状態はどうか?

・自己知覚・自己概念の状態はどうか?

・役割・関係の状態はどうか?

・セクシュアリティ・生殖の状態はどうか?

・コーピング・ストレス耐性の状態はどうか?

・価値・信念の状態はどうか?

 

 

 

 

それぞれのパターンのアセスメントの結論は、「〜は、このような状態である」という内容になります。

 

 

 

表現こそ、このような状態である、とは言わないかもしれませんが、内容としては「このような状態である」です。

 

 

 

何をどうすれば、状態を判断できるのか?というと、

 

 

1、解釈;そのパターンに関連するデータ(事実)をもとに、それが何を意味しているのかを考える

例)良い・良くない、高い・低い、足りてる・足りてない、多い・少ない、正常・正常ではない、など

 

 

2、分析;なぜ、1の状況、状態になっているのか、原因・要因を探る

 

 

3、予測;2が原因で、1になっている、という現状は、どうなるのかを予測する

 

 

 

 

という、状態です。と結論付けるのが、一般的です。

 

 

 

っで、これは、看護介入が必要な状態なのか、必要がない状態なのか、看護診断をする、という流れです。

 

 

 

現状に対して、看護介入を必要としているのかどうかを判断するには、

1、解釈

2、分析

3、予測

の事柄を把握している必要がある、ということです。

 

 

 

なんとなく、アセスメントをする、のイメージができてきたでしょうか。^^

 

 

 

では、この「なんとなく」のイメージを、図で確認してみましょう。

>>>看護過程におけるアセスメントを図でイメージしてみる

 

 

 

やり方を学ぶ「前」に、アセスメントとはそもそも何かを正しく理解することで、やり方を理解しやすくなります。^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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