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実習がうまくいく学び方・教え方

03|「看護を学ぶ」「看護を教える」すべての人のための、看護実習お悩みQ&A

看護過程のアセスメントを図でイメージしてみる

 

いつも、ありがとうございます。

ローザン由香里です。

 

 

 

アセスメントする、とは、「対象の状態を判断する」ということです。

 

アセスメントの基本についての復習は、>>>こちらから。

 

 

 

 

例えば、ゴードンの場合、

・健康知覚・健康管理の状態はどうか?

・栄養・代謝の状態はどうか?

・排泄の状態はどうか?

・活動・運動の状態はどうか?

・睡眠・休息の状態はどうか?

・認知・知覚の状態はどうか?

・自己知覚・自己概念の状態はどうか?

・役割・関係の状態はどうか?

・セクシュアリティ・生殖の状態はどうか?

・コーピング・ストレス耐性の状態はどうか?

・価値・信念の状態はどうか?

 

 

 

ヘンダーソンの場合、

・呼吸のニードの充足状態はどうか?

・色のニードの充足状態はどうか?

・排泄のニードの充足状態はどうか?

・姿勢のニードの充足状態はどうか?

・睡眠と休息のニードの充足状態はどうか?

・衣類、着脱のニードの充足状態はどうか?

・体温のニードの充足状態はどうか?

・清潔のニードの充足状態はどうか?

・環境のニードの充足状態はどうか?

・コミュニケーションのニードの充足状態はどうか?

・信仰のニードの充足状態はどうか?

・達成感のニードの充足状態はどうか?

・遊び、レクリエーションのニードの充足状態はどうか?

・学習のニードの充足状態はどうか?

 

 

 

という具合に、Aさんはどのような状態なのか?ではなく、最初は、Aさんの「●●」はどのような状態なのか?を判断します。

 

 

 

 

これを、図でイメージすると、こんな感じです。

 

 

 

 

 

ヘンダーソンの場合

 

ヘンダーソン理論でアセスメントをする場合を、例に挙げてみます。

 

 

 

左がニードが充足している状態、右が対象の現状。

食のアセスメントをするとします。

 

 

 

 

 

 

 

 

アセスメントする、とは?

ニードが充足している状態と、現状とを照らし合わせて、現状はどのような状態なのかを判断する。

→現状はどのような状態なのか、というと【三角な状態である】

→その三角は、どのような充足状態なのかというと、【黄色の部分が不足している、という状態である】

 

 

 

っで、看護の方向性としては、楕円形にする(ニードを充足する)ために【黄色の部分を足す】となります。

 

 

 

さらに、不足している部分を、どんなふうに足すのか。のりで貼るのか、テープを使うのか、ホッチキスで止めるのか、大きな楕円形のピースを見つけて、三角部分を切りとるのか、半円形を3つ集めるのか、いろんなやり方が考えられるわけですが、対象に適した方法で不足を改善することが、イコール、個別性を踏まえる、ということです。

 

 

 

充足状態があって、それと現状とを照らし合わせて、現在のニードの充足状態を判断する。充足していなければ、基本、どの場合も未充足になるわけですが、「どんな未充足なのか」というと、黄色の部分が不足している、というタイプの未充足です、ということです。

 

 

 

対象が異なれば、現状は異なります。Bさんの場合は、正方形かもしれません。Cさんの場合は、星型かもしれません。Aさんの場合は、三角だったので、ニードの充足状態(楕円形)と比べると、図のような3箇所に不足がある、ということになります。

 

 

 

ヌーベルヒロカワの看護過程を使ったヘンダーソン看護論の実践 第3版P124より、の中であげられている、アセスメントの例も、この形になっています。

 

 

遊び、レクリエーションのアセスメント

 

Aさんは、運動が好きな19歳の女性であるから、入院生活であっても気分転換ができ、意欲を持って治療生活をおkれることが、この欲求の充足状態である。

しかし、実際は、退屈であるということから、気分転換の機会がない状態であるので、未充足状態である。〜後略〜

 

 

改めて読むと、例とはいえ、少し粗い気もしますが。苦笑

 

 

 

大事なことは、充足状態を踏まえて、現状はどうなのかを判断している点です。

 

 

 

 

これは、ヘンダーソン理論でアセスメントをする特徴でもあります。

 

 

 

ということは、ヘンダーソン理論でアセスメントをするときの、「カギ」は、充足状態をいかに適切に捉えることができるか、プラス、現状を判断するために必要な情報を得ることができるか、になります。

 

 

 

楕円も、三角もわからなければ、現在のニードの充足状態を判断することはできないからです。

 

 

 

では、次にゴードンの場合、を確認してみます。

 

 

 

 

 

ゴードンの場合

 

 

ゴードンのアセスメントと、ヘンダーソンのアセスメントの最大の違いは、現状と比較をする対象がない、という点です。

 

 

 

ヘンダーソンの場合、人が健康である、ということは、人が持っているニードが充足している状態である、ということだ、という前提があります。

 

 

 

ので、充足した状態と、現状とを照らし合わせて、現状が充足状態と、どれほど異なるのか、を確認します。その違いを調整するのが、看護介入になります。

 

 

 

その一方で、ゴードンの場合は、ずばり現状を把握します。

 

 

 

つまり、現在の状態を表すデータ(事実)をもとに、そこから、どんな状態だといえるのか、を判断します。

 

 

 

ので、今回の図を使うと、アセスメントの結論は【三角形である】

 


 

 

「三角」といっても、いろんな条件があります。この場合、二等辺三角形であること、青い三角形であることなど「どのような三角なのか」を踏まえて、看護診断をします。

 

 

 

たとえば、栄養についてアセスメントするとき、アセスメントの結論は「栄養状態が悪い」とだけには、なりません。

 

 

 

食欲がなく、食事摂取量が2割と少ない。そのため、総蛋白が6.0g/dl,アルブミンが3.8g/dlと低い。よって、栄養が足りていない=栄養状態が悪い。

 

 

 

ここでいう、「食欲がなく、食事摂取量が2割と少ない。そのため、総蛋白が6.0g/dl,アルブミンが3.8g/dlと低い」これが、「栄養状態が悪い」ということの、中身になります。

 

 

 

この中身を使って、看護診断をします。

看護診断名の「感じ」「雰囲気」で選ぶのではなく、アセスメントの中身を使う、という点がポイントです。

 

 

 

 

 

今回の場合、三角の「中身」は、こちら。

・底辺が3センチ

・色はブルー

・上の角度が30度

 

 

 

これらを条件として持っている看護診断=受け持ち患者さんにあてはまる看護診断、ということになります。

 

 

 

三角であれば、どれでもいい、わけではなく、条件が合致した三角である必要があります。

 

 

 

例えば、栄養・代謝パターンのアセスメントをするとします。

アセスメントの中身を使って、看護診断するわけですが、

 

 

 

栄養・代謝パターンで扱う看護診断は、20近くあります。

このうちの、どれでもいい、わけではなく、

 

 

 

受け持ち患者さんの状態を示す、看護診断でなければなりません。

この看護診断は、この患者さんに当てはまるのかどうか、を確認する「決まった方法」があります。

 

 

 

この、決まった方法で看護診断するためには、決まった方法で、アセスメントができている必要があります。

 

 

 

と、ここまで確認ができましたら、

次は、「アセスメントの方法」について、確認しましょう。^^

 

 

 

なぜ、決まったやり方で、アセスメントをするのか、の理由がわかります。

 

 

 

 

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