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実習がうまくいく学び方・教え方

03|「看護を学ぶ」「看護を教える」すべての人のための、看護実習お悩みQ&A

思い込みな看護計画にしないために

いつも、ありがとうございます。

ローザン由香里です。

 

 

 

 

自分のアセスメントに対して、なんでこれが起きてるの?なんでこの症状が出てるの?とか、疾患のことで、突っ込まれることが多いです。医者でもないのに、なんで、症状の原因を知るとか、大事なんでしょうか。

 

 

 

 

アセスメントの中に、「分析」という作業があります。

→ほかのアセスメントについては、>>>こちらから。

 

 

 

 

なぜ、その状態になっているのか?

なぜ、その状況になっているのか?

 

 

 

など、情報(データ)をもとに、そうなっている原因・要因を確認します。

 

 

 

例えば、栄養についてアセスメントをするとき、

・食事摂取量、毎食2割

・食欲がない

・総蛋白6.0g/dl

 ・嚥下に時間がかかる

 

など、栄養の状態を判断する(アセスメントする)のに必要な情報(データ)について、分析するというのは、

 

 

 

なぜ2割しか摂取できていないのか、なぜ食欲がないのか、なぜ総蛋白が6.0g/dlと低いのか、なぜ嚥下に時間がかかっているのか、などを確認する、ということです。

 

 

 

この作業は、考えて思いつくものではないことが多く、疾患にまつわる教科書や参考書を使って、調べることになるため、これをする目的・理由がわからないと、「なんで、こんなことする必要があるの?」となるのも当然です。。。だって、必要がなければ、やらなくていいわけで。。。

 

 

 

という、分析なんですが、原因・要因を知ることと、看護とどんな関係があるのか、というと。

 

 

 

現状に対して、看護介入が必要である、と判断した場合、現状を改善するための看護計画(看護介入)が必要になります。

 

 

 

っで、現状を改善するための看護計画ってなにか?を考えるときに、参考にしたいのが「分析結果」です。

 

 

 

 

 

分析結果には、●ということが影響して(原因、要因で)、改善が必要な現状になっている、ということが整理されています。

 

 

 

ので、それを踏まえて、では、●(原因・要因)を減らしたり、取り除いたりすることで、現状を改善しましょう、という考え方です。

 

 

 

分析の段階で、考えられる「原因、要因」というのは、あくまで「原因や要因である可能性」です。かならずしも、断定できるものではありません。

 

 

 

ので、それらを減らしたり、取り除いたりという、関わりを評価しながら、どの原因・要因にアプローチするのが効果的なのか、とか、新たに原因・要因が浮かび上がったり、とか、を繰り返す中で、その都度において、ベストな方法で現状の改善をはかっていきます。

 

 

 

つまり、原因や要因を減らしたり、取り除いたりする、その具体的な内容が、看護計画のうちの「実施する項目」に示すことになる、ということです。

 

 

 

その方の場合、何が原因で、この状態になっているのか、それを分析することで、その方にあった解決策を検討できる、ということです。個別性のある看護になる、ということです。

 

 

 

ただし、中には、看護介入で減らしたり、取り除いたりできない原因・要因もあります。

 

 

 

その場合は、「観察項目」にあげて、治療や処置によって、それらがどう変わっているのか、もしくは変わっていないのか、などの経過を把握します。

 

 

 

それらが、変わらなければ、現状も変わらないかもしれないですし、それらが変わる(減ったり、なくなったりする)ことに伴って、現状は変わるかもしれないですし、それらが減っているのに、現状が変わらなければ、他に何か原因があるかもしれない、と予測できるかもしれません。

 

 

 

 

現状を引き起こしている原因・要因を探る目的は、何が原因なのかを突き止めること、ではなく、それがわかることで、改善が必要な現状を、どのように改善すれば良いのか、見当をつけるため、です。

 

 

 

 

原因・要因を突き止める、ここで行き止まりになってしまうと、「これを知ったからって、なに?」という疑問がわくことになるかもしれません。

 

 

 

看護のアセスメントをする上で、分析が必要な理由は、分析結果を看護計画に役立てるため、です。

 

 

 

これを理解していると、裏付けのないケア、個別性のないケアがあがってくることはなくなります。

 

 

 

「思い込みじゃないの?なんで、それをしようとおもったの?」

指導者さんから、立てた計画に対して、こんなふうにコメントをもらったとき、ひょっとすると、分析結果を使えていない看護計画になっているかもしれません。

 

 

 

個別性のある、根拠のある看護計画にするためには、看護計画をたてるときに「アセスメントの内容を見直す」のは、必須です。^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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