看護実習で疾患と関連づけて看護を考えるとは
「疾患と関連づけて看護を考えるように言われた」状況にもよるかと思いますが、よくあるのは、アセスメントをするときに疾患との関連づけができていないケースです。
看護というのは、看護が必要な状態に対して、行われますね。
ということは、看護が必要な状態がどんな状態なのか、によって、必要な看護は変わってくる、ということです。
つまり、「看護が必要な状態というのは、どんな状態なのか」これを適切に判断する、ということが、適切な看護を考える上でのカギになるんですね。っで、それは何かというと、アセスメントなんです。というアセスメントを、疾患と関連づけて行ってくださいね、ということ。
アセスメントをする上で、疾患と関連づける、というのは、「状態を判断する(アセスメントをする)」上で、その状態になっている原因として、病態が関係していないかを確認する、ということです。
食欲がなくて、食事の摂取量が減っていて、栄養状態が悪い。←この状態は、看護が必要な状態です。
では、このような状態になっているのは、なぜか?
↑「原因」を考えるときに、疾患との影響を確認しましょう、ということ。
なぜなら、原因によって、必要な看護は異なるからです。
例えば、
・水分摂取量が少なくて、排尿量が多いとき、バランスが悪いと、脱水になる可能性があります。という場合、排尿量とのバランスを考えて、もう少し水分を摂る量を増やすかかわりが必要になるかもしれません。
が、
・水分摂取量が少なくて、排尿量が多い。けれど、排尿量が多いのは、現在現れている浮腫に対しての治療で、利尿薬を使っているため、だとしたら。どんどん水分を摂る量を増やそう、というわけにはいきません。
という具合に、現在確認できている徴候(症状、状態、状況など)について、何が影響して、そうなっているのか。このことについて考えるときに、疾患との関係を確認する。これが、疾患と関連づけてアセスメントをするということです。
疾患と関連づけてアセスメントができていない、と言われるとき、
- 看護が必要な状態について、疾患の影響を踏まえて判断できているかどうか
- その上で、必要な看護が変わるのではないか
という点を、確認されるといいです。
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