看護実習の日々の行動目標を毎日変えるコツ
いつも、ありがとうございます。
ローザン由香里です。
「だんだんと書くことがなくなっていく、なんて相談すると、今度は、学びに行っている実習なのに、目標がなくなるなんてありえるの?という返事が返ってきそうで、相談もできないし。。。」
だんだんと書くことがなくなる、その裏には、「毎日新しい目標を立てないといけない」という思い込みが潜んでいるのかもしれません。
日々の行動目標とは、その日の実習で到達したいゴールのこと。
なので、到達できなければ、次の日に同じ目標でもオッケー。
な、はずですが、それだと、「考えてないみたいで、適当に同じ目標を書いたみたいで、目標を達成できていないことをアピールしてるみたいで、なんだか気まずい。。。」
「どう思われるか」が気になって、同じ目標を書けない、という心理がはたらくわけですが、厳密には、もしその日の目標を達成できなかったとしても「まったく同じ目標には、ならないはず」なんです。
どういうことかというと、
「麻痺側に負担がかからないよう、麻痺側の扱いに注意して全身清拭ができる」
のような、目標を立てたとします。
っで、その日に、麻痺側に注意をして、全身清拭を行います。
と、行った結果、気づいたことがあるはずです。ここをこうすると、負担になる、とか、ここは、こうしたほうが患者さんにとってラクになりそうだ、とか、それを翌日の目標に組み込むといいです。
麻痺側の扱いに注意をする、の部分を、「振り返り」をもとに、もう少し具体的な内容にする、ということ。例えば、これとか。
「麻痺側を動かす際に、痛みを伴うため、痛みを増強させないよう、患者と相談しながら麻痺側をゆっくり動かすことができる」
この方法だと、振り返りが活かされる上に、目標のネタにも悩まなくて済みます。
これは、コツというよりも、実習での日々の目標の本来の考え方だと思って良いと思います。
毎日の振り返りによって、だんだんと技術が身につく。
↑こうなるために、日々行ったことをもとに、振り返りをして、その内容を次回に活かす、これが大切。
日々の行動目標の基本形は、「患者の特徴を踏まえて援助(具体的な項目)ができる」です。
1、何ができることを目指すのか
2、どんなことに注意してできるといいのか(どんなふうにできるといいのか)
1については、限りがあります。が、2については、毎日少しずつ変わります。2、を変えることで、一歩ずつ前に進める目標を設定できるようになると思います。(毎日同じ目標にはならないはずです)
目標のネタがなくて困る、、、というとき、その日に行った援助の振り返りを参考にしてみるといいです。^^
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