看護計画をたてたら早く実施しなさいと指導者が言う本当の理由
いつも、ありがとうございます。
ローザン由香里です。
>>>こちらの記事で、既成の看護計画を使うと、<ひとまずの看護計画ができあがる>という話をしました。
<ひとまずの看護計画>ここがポイント。
私は、ここでいう<ひとまずの看護計画>のことを、初期計画と呼んでいます。
初期計画では、最低限の患者さんの特徴が含まれていれば良いです。
正直に言うと、個人的には、あまり「個別性にとらわれなくてもいい」と思っています。
個別性にとらわれて、看護計画をたてられなくて、実施までにたどりつけないとしたら、その看護計画は、ずっと個別性のある看護計画にはならないからです。
大事なポイントは、「実施までたどり着けないとしたら」という点。
教科書や参考書に乗っているような、これこそ個別性、というような、具体的な看護計画になっていなくとも、実施をすることが重要なんです。
なぜなら、実施をすることで、今考えている看護計画の、どこを、どのように変えれば、改善すれば、より受け持ち患者さんにあった看護計画(ケアの内容)になるのかが、わかるからです。
看護計画を実施する、ということは、実施した内容を評価する、ことになりますね。
評価によって、
この時間で、これをしたら、患者さんがどうだった、ので、次回はこうしよう、とか。
この姿勢で、これをしたら、患者さんがどうだった、ので、次回はこうしよう、とか。
この方法で、これをしたら、患者さんがどうだった、ので、次回はこうしよう、とか。
を確認できます。
個別性のある看護計画とは、受け持ち患者さんの特徴が反映された看護計画、ということです。
よくある一般的な看護計画が、受け持ち患者さん用に、より具体的になっている、ということです。
>>>看護実習で援助計画に個別性を確実に出すための3つの視点
「受け持ち患者さんの場合、このケアは何を、どうすると、より受け持ち患者さんにあったケアになるのか」
↑これは、頭の中で考えて想像するよりも、実施してみたほうが気づきやすくなるんです。
つまり、初期計画に十分な個別性がなくても、安全・安楽・自立ということに注意をして、ケアを実施することで、看護計画に出すべき個別性は何か、がわかる、ということなんです。
これが、「看護計画はたてたら、早めに実施しましょう」の本当の理由です。
実施する時期が早ければ、実施する回数が増えて、早い段階で、受け持ち患者さん用の看護計画になる。つまり、結果として、看護目標を達成しやすくなる、ということです。
個別性のある看護計画をたてることが目的なのではなくて、
結果的に、どんどんと個別性のある看護計画になっていくことが重要です。
「個別性のある看護計画にならないから、実施ができない」
↑これは、間違いです。
個別性のある看護計画になるまで、実施をせずに、ずっと「考えて」いたら、いつまでたっても個別性のある看護計画はできあがりません。
ポイントは、実施をすることで、患者さんにあったケアとは何か?を見つけて、だんだんと個別性のある看護計画に仕上げていくこと。
やってみて気がつくことってありますし、やってみて気づいたことは、頭の中で想像したことより、信ぴょう性があります。
個別性のある看護計画を立てられたら、実施を始める。
↑このマインドを変えて、1日でも早く、患者さんにあった看護計画で、看護目標の達成に近づきたいですね。^^
とは言っても、個別性ゼロではまずい・・・と心配だとしたら、
>>>こちらの3つの視点を、個別性を出すヒントにされるといいです。
実施→評価の繰り返しで、個別性のある看護計画にしていこう!と合言葉に、どんどん実施をしていこう。