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実習がうまくいく学び方・教え方

03|「看護を学ぶ」「看護を教える」すべての人のための、看護実習お悩みQ&A

個別性のある看護計画を立てるための情報収集

こんにちは、ローザン由香里です。

 

 

 

 

 

 

尿路感染症の方で膀胱留置カテーテルを付けている方の看護計画で、膀胱留置カテーテルの廃棄時にどんなケアを行う事や観察する事に繋げる事が出来ず考えていても分かりません。 

 

 

 

 

これまでに経験をしたことのない看護については、考えて答えを見つけることはむずかしいですよね。

 

 

 

「自分の知識の範囲で考える」以外の方法を、まとめてみました。

 

 

 

 

 

調べる

 

受け持ち患者さんの看護について、具体的な内容がわからないとき、

・教科書や参考書で調べる

・ネットで調べる

 

 

 

基本的に「調べる」という方法で対処することが多いかと思います。

教科書や参考書に載っている場合は、話がはやいです。が、載っていなかった場合、ネットで調べる、ことが多いのでは、と思います。

 

 

 

というわけで、「膀胱留置カテーテル 看護」で検索してみました。

 

 

 

「 膀胱留置カテーテルの看護技術 」より

↑こちらのページに、ヒントがあります。が、ずばり「尿を廃棄する際のケア」という言葉は使われていません。

 

 

 

次に「膀胱留置カテーテル 廃棄方法」で検索してみました。

 

 

 

「 尿道留置カテーテルの挿入中の取り扱い 」より

↑こちらのページには、廃棄の際の取り扱いについての、注意事項が記載されています。

 

 

 

使うキーワードによって、検索結果が異なります。

ずれのない検索結果にするために、できるだけ、的をしぼって検索キーワードを決めることがポイントです。

 

 

 

また、元となるページと、該当する内容を、「控え」として残しておくことをおすすめします。看護計画について、指導者や教員などに相談するとき、何を参考にして、そのような看護計画になったのか、を報告しやすいためです。ほか、調べた結果の見直しや追加などをする時に、該当ページを探す手間を減らすためです。

 

 

 

 

 

人に聞く

 

「知っている人に聞けば、速い」

実際、知っている人に聞くことで、すぐに答えが手に入ることがあります。

 

 

 

が、人に聞くときに、注意したいことが2点あります。

 

 

 

1、その場に聞く人がいない場合、かえって時間がかかることがある(自分で調べたほうが速いことがある)

2、聞く相手が、患者さんのことをよく知らない場合、質問の際に、相手に与える情報の不足よって、適切な答えが返ってこないことがある

 

 

 

特に、2、に注意が必要です。

 

 

 

今回の場合を例に挙げますと、病態の詳細、治療の内容、日常生活動作の状況などを考慮して、「この患者さんならでは、の廃棄方法の注意点」を知りたい、という場合、尿路感染症というだけでは、判断しかねる看護があるかもしれません。

 

 

 

自分で調べる場合、1、のネットや教科書などで調べた結果をみて、それらの内容が、受け持ち患者さんに当てはまるかどうかについて、自分で判断できます。

 

 

 

その一方で、質問に答えてくれた人がイメージしている「患者さんの状況、状態」と、質問をした本人が把握している「患者さんの状況、状態」とが、異なる場合、その差は、確認しない限り誰にも見えません。同じ患者さんをイメージしているものと、思い込んでしまうことで、答えを誤ってしまうことがあります。

 

 

 

人に聞く場合は、適切な答えをもらうのに、十分なだけの説明や情報が必要だということを、認識していることが重要です。

 

 

 

ちなみに。

 

 

 

聞いた方が速いと思って、聞いてみたら、すぐに答えがもらえないケースがあります。笑

 

 

 

いろんな意図があるかと思いますが、「正解」を出せるかどうかとは別に、「自分なりの考えがあるかどうか」もっというと、考えも答えもない場合でも、「調べる」という行為が重要なことがあります。

 

 

 

その場合は、どんな参考書やサイトを使って、ここまでは確認できた、という内容を示して、相談されると良いかもしれません。

 

 

 

「わかりません」と、

「これを使って、こんなふうに調べてみたんですが、わかりませんでした」では、印象は異なります。

どんなふうに取り組んだのか、そのプロセスがわかることで、相手もアドバイスをしやすくなるかと思います。^^

 

 

 

 

 

自分で考えたり調べたりする以外に、答えを確認する方法

 

本日の記事の、本題です。

 

 

 

「個別性のある看護計画をたてるための情報収集」

 

 

 

受け持ち患者さんの看護について、もっとも適した方法を知るための、ベストな情報収集は、「看護師が行うケアを実際に見る」ことです。

 

 

 

受け持ち患者さんが膀胱留置カテーテルを挿入している場合、尿を廃棄する場面で、看護師がどんなことに注意して、なにを、どんなふうに扱っているのかを見学する、ということです。

 

 

 

これ、間違いありません。

教科書の内容よりも、ネットで調べた内容よりも、受け持ち患者さんにぴったりの「廃棄方法」を確認できるはずです。

 

 

 

膀胱留置カテーテルに限らず、管理が必要な処置を行なっている場合(例;酸素療法、持続点滴、経管栄養など)、実習初日から、できるだけ管理している場面を見学するといいです。

 

 

 

実習初日は、つい、「文字としての情報」=カルテからの情報、に気を奪われがちですが、そもそも、その情報は、なんのために集めるのですか? →患者さんに必要な看護は何かを判断するため、です。

 

 

 

それなら、ずばり、どんな看護が、どのように行われているのかを見学することは、何より有効な情報収集になるはず。^^

 

 

 

大事なことは、看護計画を立てる「とき」には、その具体的な方法についての情報がそろっている、という状態にするために、実習の早い段階から、意図的にケアの見学をすることです。

 

 

 

 

 

 

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