個別性のある看護計画を立てるための情報収集
こんにちは、ローザン由香里です。
これまでに経験をしたことのない看護については、考えて答えを見つけることはむずかしいですよね。
「自分の知識の範囲で考える」以外の方法を、まとめてみました。
調べる
受け持ち患者さんの看護について、具体的な内容がわからないとき、
・教科書や参考書で調べる
・ネットで調べる
基本的に「調べる」という方法で対処することが多いかと思います。
教科書や参考書に載っている場合は、話がはやいです。が、載っていなかった場合、ネットで調べる、ことが多いのでは、と思います。
というわけで、「膀胱留置カテーテル 看護」で検索してみました。
↑こちらのページに、ヒントがあります。が、ずばり「尿を廃棄する際のケア」という言葉は使われていません。
次に「膀胱留置カテーテル 廃棄方法」で検索してみました。
↑こちらのページには、廃棄の際の取り扱いについての、注意事項が記載されています。
使うキーワードによって、検索結果が異なります。
ずれのない検索結果にするために、できるだけ、的をしぼって検索キーワードを決めることがポイントです。
また、元となるページと、該当する内容を、「控え」として残しておくことをおすすめします。看護計画について、指導者や教員などに相談するとき、何を参考にして、そのような看護計画になったのか、を報告しやすいためです。ほか、調べた結果の見直しや追加などをする時に、該当ページを探す手間を減らすためです。
人に聞く
「知っている人に聞けば、速い」
実際、知っている人に聞くことで、すぐに答えが手に入ることがあります。
が、人に聞くときに、注意したいことが2点あります。
1、その場に聞く人がいない場合、かえって時間がかかることがある(自分で調べたほうが速いことがある)
2、聞く相手が、患者さんのことをよく知らない場合、質問の際に、相手に与える情報の不足よって、適切な答えが返ってこないことがある
特に、2、に注意が必要です。
今回の場合を例に挙げますと、病態の詳細、治療の内容、日常生活動作の状況などを考慮して、「この患者さんならでは、の廃棄方法の注意点」を知りたい、という場合、尿路感染症というだけでは、判断しかねる看護があるかもしれません。
自分で調べる場合、1、のネットや教科書などで調べた結果をみて、それらの内容が、受け持ち患者さんに当てはまるかどうかについて、自分で判断できます。
その一方で、質問に答えてくれた人がイメージしている「患者さんの状況、状態」と、質問をした本人が把握している「患者さんの状況、状態」とが、異なる場合、その差は、確認しない限り誰にも見えません。同じ患者さんをイメージしているものと、思い込んでしまうことで、答えを誤ってしまうことがあります。
人に聞く場合は、適切な答えをもらうのに、十分なだけの説明や情報が必要だということを、認識していることが重要です。
ちなみに。
聞いた方が速いと思って、聞いてみたら、すぐに答えがもらえないケースがあります。笑
いろんな意図があるかと思いますが、「正解」を出せるかどうかとは別に、「自分なりの考えがあるかどうか」もっというと、考えも答えもない場合でも、「調べる」という行為が重要なことがあります。
その場合は、どんな参考書やサイトを使って、ここまでは確認できた、という内容を示して、相談されると良いかもしれません。
「わかりません」と、
「これを使って、こんなふうに調べてみたんですが、わかりませんでした」では、印象は異なります。
どんなふうに取り組んだのか、そのプロセスがわかることで、相手もアドバイスをしやすくなるかと思います。^^
自分で考えたり調べたりする以外に、答えを確認する方法
本日の記事の、本題です。
「個別性のある看護計画をたてるための情報収集」
受け持ち患者さんの看護について、もっとも適した方法を知るための、ベストな情報収集は、「看護師が行うケアを実際に見る」ことです。
受け持ち患者さんが膀胱留置カテーテルを挿入している場合、尿を廃棄する場面で、看護師がどんなことに注意して、なにを、どんなふうに扱っているのかを見学する、ということです。
これ、間違いありません。
教科書の内容よりも、ネットで調べた内容よりも、受け持ち患者さんにぴったりの「廃棄方法」を確認できるはずです。
膀胱留置カテーテルに限らず、管理が必要な処置を行なっている場合(例;酸素療法、持続点滴、経管栄養など)、実習初日から、できるだけ管理している場面を見学するといいです。
実習初日は、つい、「文字としての情報」=カルテからの情報、に気を奪われがちですが、そもそも、その情報は、なんのために集めるのですか? →患者さんに必要な看護は何かを判断するため、です。
それなら、ずばり、どんな看護が、どのように行われているのかを見学することは、何より有効な情報収集になるはず。^^
大事なことは、看護計画を立てる「とき」には、その具体的な方法についての情報がそろっている、という状態にするために、実習の早い段階から、意図的にケアの見学をすることです。
▼無料メルマガ<実習がうまくいく学び方>を配信しています。ご登録は無料です。ご不要になりましたら、解除していただけます。ご登録は、>>>こちらから。
▼完全個別対応LINE(電話)サポート;なりたいあなたになるために、あなたに必要な課題を、あなたに合った方法でご提案します。