看護実習記録のSOAPが書けないときに確認することその2〜SOAPのしくみ〜
看護実習記録のSOAPが書けないときに確認することその1〜SOAPに書くこと〜 の続きです。
ずれないSOAPにするために、SOAPのしくみについて確認しておきましょう。
SOAPには、次のことを含みます。
・S;主観的情報
・O;客観的情報
・A;アセスメント
・P;プラン
この4つの事柄のあいだに、どんな関係があるのか、というと。
実施したケアが、効果的だったかどうかを判断する;アセスメント(A)をもとに、
だから、次回はどうしましょうか、というプラン(P)が生まれます。
実施したケアが、効果的だったかどうかを判断する;アセスメント(A)は、
効果的だったかどうかを「感覚」で判断するのではなくて、判断のための材料(証拠)をそろえる必要があります。
その材料(証拠)になるのが、SとOです。SとOに支えられて、Aがある、ということです。
看護過程というのは、問題解決思考が軸になっている考え方、です。問題解決思考に欠かせないのは「論理的であること」つまり、辻褄があっていること、です。
この情報(事実、証拠)で、この結論、辻褄は合っているだろうか。
SOAPに限らず、どんな判断の場合も、↑この思考を使う、ことで、思い込みや偏りをなくして、より患者さんにあったケアを導きやすくなる、というわけです。
SOAPというのは、行ったことについて感想を述べたり、反省をしたりする、学生さん独自のためのものではありません。
患者さんにかかわるすべてのナースに必要な考え方です。
結論を述べる方法が「書く」ことになっているので、つい「書き方」に注目してしまいがちですが、本当に身につけなければいけないことは「考え方」です。
ここを抑えることができるかどうか、で、自律したナースになるか、指示されて使われるナースになるかが決まると言っても過言ではありません。
プロとして責任を持って仕事ができるナースを目指すあなたには、「考え方」を学んで、視野をどんどん広げてほしいな、と思います。^^
次回は、>>>看護実習記録のSOAPが書けないときに確認することその2〜SOAPのAに書くこと〜