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実習がうまくいく学び方・教え方

03|「看護を学ぶ」「看護を教える」すべての人のための、看護実習お悩みQ&A

看護実習記録のSOAPが書けないときに確認することその2〜SOAPのしくみ〜

 

 

 

 

看護実習記録のSOAPが書けないときに確認することその1〜SOAPに書くこと〜 の続きです。

 

 

 

ずれないSOAPにするために、SOAPのしくみについて確認しておきましょう。

 

 

 

SOAPには、次のことを含みます。

・S;主観的情報

・O;客観的情報

・A;アセスメント

・P;プラン

 

 

 

この4つの事柄のあいだに、どんな関係があるのか、というと。

 

 

 

 

実施したケアが、効果的だったかどうかを判断する;アセスメント(A)をもとに、

だから、次回はどうしましょうか、というプラン(P)が生まれます。

 

 

 

 

→ずれるポイント;アセスメントをもとに、プランが導き出されていない。アセスメントと、プランの間に関係、一貫性がない。

 

 

 

 

 

実施したケアが、効果的だったかどうかを判断する;アセスメント(A)は、

効果的だったかどうかを「感覚」で判断するのではなくて、判断のための材料(証拠)をそろえる必要があります。

 

 

その材料(証拠)になるのが、SとOです。SとOに支えられて、Aがある、ということです。

 

 

 

 

→ずれるポイント;なぜそのアセスメントになったのか、それを裏付けるS情報や、O情報がない。十分な証拠がないのに、効果があったとか、なかったとか結論づけてしまっている。

 

 

 

 

 

看護過程というのは、問題解決思考が軸になっている考え方、です。問題解決思考に欠かせないのは「論理的であること」つまり、辻褄があっていること、です。

 

 

 

この情報(事実、証拠)で、この結論、辻褄は合っているだろうか。

SOAPに限らず、どんな判断の場合も、↑この思考を使う、ことで、思い込みや偏りをなくして、より患者さんにあったケアを導きやすくなる、というわけです。

 

 

 

SOAPというのは、行ったことについて感想を述べたり、反省をしたりする、学生さん独自のためのものではありません。

 

 

 

患者さんにかかわるすべてのナースに必要な考え方です。

 

 

 

結論を述べる方法が「書く」ことになっているので、つい「書き方」に注目してしまいがちですが、本当に身につけなければいけないことは「考え方」です。

 

 

 

ここを抑えることができるかどうか、で、自律したナースになるか、指示されて使われるナースになるかが決まると言っても過言ではありません。

 

 

 

プロとして責任を持って仕事ができるナースを目指すあなたには、「考え方」を学んで、視野をどんどん広げてほしいな、と思います。^^

 

 

 

 

 

次回は、>>>看護実習記録のSOAPが書けないときに確認することその2〜SOAPのAに書くこと〜

 

 

 

 

 

 

 

SOAPが書けるようになるには、SOAPに書く中身をそろえることが重要です。何を書けばいいのか、わかっているのに「書けない」とき、書くべきことを、どこから、どうやって見つけたらいいのか、「書く中身をそろえる方法」を知らないのかもしれません。「書く中身をそろえる方法」について、準備から、実際にそろえる方法まで、>>>おさらい看護過程講座 で学べます。

 

 

 

 

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