看護過程の看護計画の中身が思いつかないとき
いつも、ありがとうございます。
ローザン由香里です。
残念ですが、大事なことをお伝えしなければなりません・・・
看護目標も、看護計画も「思いつく」「浮かぶ」という方法でなんとかしようとしているとき、答えが出るまでに時間がかかるだけでなく、時間がかかったわりには、ずれる可能性も高いです。
つまり、看護計画を、思いつく、浮かぶ、アイデアが降ってくるようなイメージでたてようとしている場合、その方法を変える必要があります。
看護計画は、アセスメントと、既成の看護計画を使ってたてる、と考えてるだけで時間が過ぎる、というもったいない時間を減らすことができます。^^
看護計画というのは、看護問題を解決するためのプランです。
看護問題というのは、看護介入が必要な事柄のことで、アセスメントによって、導き出されます。
アセスメントによって、栄養状態が悪い、ということを確認できて、それが看護介入が必要な状態だ、という場合、(栄養が足りていない状態 ←看護介入が必要な状態)
栄養が足りていない状態に対して、看護介入をすることになります。
栄養が足りていない状態が、栄養が足りている状態になる、ような看護介入が必要になる、ということです。
ここでいう「栄養が足りている状態になる」これが、看護目標=看護問題が解決した状態です。
っで、看護問題が解決した状態になるために、何をどうするのか、をまとめたものが、看護計画です。
看護問題を解決するために、「何をどうするのか」を考えるためには、
何が、どのように影響して、現在の状態になっているのか、を把握する必要があります。つまり、アセスメントです。
これらのことが、こんなふうに影響して、栄養が足りない状態になっている、と判断したとき、看護計画には、影響している因子を減らしたり、取り除いたりしたりするために何をするのか、という内容が含まれるはずです。
また、看護計画というのは、疾患別、症状別、看護診断別などに分けて、既成の標準的な看護計画というのが、あります。
これまでの、先輩ナース方の経験をもとに、こんなときには、こんなケアをするといいよ、というものが、すでに整理されているんですね。
写真は、一例です。
↓看護診断別(上の写真は、第2版。下のリンクは、第3版です)
↓アセスメントから看護計画までの展開を解説しています
↓アセスメント、観察のポイントと、看護計画が載っています
先日、学生さんと話しているときに、オススメだと聞いたのは、こちら↓
*他にも、いろんな参考書がありますので、一度お手にとって、ご自身にとって使いやすいものを選んでいただくと良いと思います。
該当する標準的な看護計画を骨組みにして、アセスメントの内容をもとに、受け持ち患者さんの状態、状況に合わせて、必要な内容を足したり、合わない内容を省いたりすることで、<ひとまずの看護計画>を作ることができます。
ゼロから考えて看護計画を作ろうとすると、時間もかかる上に、時間がかかるわりには、ずれることが多いです。なぜなら、なぜそのような状態=看護介入が必要な状態、になっているのかという、アセスメントの内容を無視してしまっているからです。
ずれない患者さんにあった看護計画を立てるために、
・アセスメントを使う
・標準的な看護計画を骨組みにして、患者さんの特徴を肉付けをしていく
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