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実習がうまくいく学び方・教え方

03|「看護を学ぶ」「看護を教える」すべての人のための、看護実習お悩みQ&A

看護実習で疾患と関連づけて看護を考えるための疾患の学習とは

 

 

 

 

疾患の学習というと、その名前から「疾患について学習する」と思いますよね。

 

 

 

え??違うの?

 

 

 

いえ、その通りなんですが、なんのために疾患の学習をするのか、ここが重要なんです。

 

 

 

看護過程を展開するうえで、疾患の学習が課題になっているとき、疾患についての学習をする目的は、必要な看護は何かを考えるため、です。

 

 

 

といういことは、「肝臓は、肝細胞によって作られる、肝小葉が50万個集まって、肝臓という臓器になっている。重さは体重の50分の1と言われている」といったような内容よりも、肝臓は、どんな機能を持っていて、その機能が低下することで、生活にどんな影響があるのか=必要な看護を考えるのに不可欠な内容の方が、より重要になります。

 

 

 

解剖整理に詳しくなる、病態を完璧に覚える、ことが大切なのではなくて、その疾患だと、生活にどんな影響が生じやすいのか、ここを確認するための「疾患の理解」がカギになります。

 

 

 

ということができる、そのための疾患の学習とは、どうすればいいのか?

 

 

 

 

疾患→看護、ではなく、

看護→疾患、の順序がカギ。

 

 

 

 

肝硬変にしても、心不全にしても、糖尿病にしても、それぞれの疾患について、教科書で学習すると、もれなく「肝硬変の患者の看護」といった内容も登場します。

 

 

 

たとえば肝硬変の場合、一般的にこういう看護が必要になりますよ、と説明されているわけですが、ポイントは「なぜ、肝硬変の場合、その看護が必要なのか」という理由を理解することです。

 

 

 

肝硬変の場合、十分な栄養を摂るためのかかわり、が必要になります。なぜか?

 

 

 

栄養が足りなくなる可能性があるから。では、なぜ栄養が足りなくなる可能性があるのか?

 

 

 

肝臓の機能が低下することで、タンパク質、脂質、糖質、ビタミンなどを代謝できないこと、また栄養を貯蔵するという機能も低下することで、必要な栄養を必要なだけ蓄えておくことができなくなるため、です。

 

 

 

ということがわかると、例えば、肝臓の機能を把握しながら、食事摂取量を確認する、という看護が考えられます。原因を確認できることで、必要な看護を検討しやすくなる、ということです。

 

 

 

 

肝臓の機能が低下する、ということが影響して、栄養が足りなくなる、ということを確認できている場合、活動量を増やして、空腹感を増すようなかかわりとか、好きなものをできるだけ摂取するようにする、ということにはならなりません。

 

 

 

なぜなら、肝臓の機能が低下しているときには、「安静」や「食事管理」が必要になるからです。

 

 

 

疾患と関連づけて看護を考える、そのための疾患の学習とは、必要な看護について学習する際に、なぜその看護が必要なのか、その理由を理解すること。そうすると、もれなく「看護」と関係のある「病態理解」をすることになります。

 

 

 

解剖についてまとめました。

はたらきについてまとめました。

疾患についてもまとめました。

→これらの内容から、必要な看護をひねり出すのではなく、

 

 

 

解剖生理・病態生理について確認しました。

必要な看護についても確認しました。

→必要な看護は何かを把握した上で、

必要な看護が、なぜこの場合に必要なのかを確認します。この作業によって、もれなく疾患との関係を確認することになります。

 

 

 

 

「疾患と関連づけて、看護を考えることができていない」と言われたとき、そう言われたアセスメントについて、こんなふうに見直してみるといいかもしれません。

 

 

 

1、アセスメントについて、「どんな状態だから」「どんな看護が必要だ」と判断したのか。この2点を確認。

 

2、「どんな状態」なのか、について、その状態を生じている原因として、疾患が影響していないかを確認。(心不全の場合であれば、心臓の機能が低下したことが影響して、その状態になっていないか。肝硬変であれば、肝臓の機能が低下したことが影響して、その状態になっていないか。または、心不全や肝硬変などの治療が影響して、その状態になっていないか。などを確認します)

 

3、影響を確認した後、もう一度最初にあげた「看護」と照らし合わせて、確認した内容と、もともとの看護とのあいだに、矛盾やずれがないか、を確認。

 

4、矛盾やずれがあった時、疾患がこうこう、こんなふうに影響して、この状態になっている場合、当初あげた看護ではなく、新たに確認にした「こちらの看護」が必要である、と修正。完了。

 

 

 

 

 

疾患と関連づけられていない、という指摘を受けるとき、指導者があなたに気づいて欲しいと思っているのは、3番です。

 

 

 

状態を適切に判断できないと、患者さんに必要な看護も適切に判断できないよ、ということを示唆されているのだと思います。^^

 

 

 

というわけで、「疾患と関連づけて看護を考える」そのための疾患の学習は、かならず「看護」とセットで。プラス、看護については、覚えるのではなく、なぜその疾患の場合、その看護が必要なのか理由を確認する、ここがポイントです。

 

 

 

 

 

 

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