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Learning & TeachingThe Third Period

実習がうまくいく学び方・教え方

03|「看護を学ぶ」「看護を教える」すべての人のための、看護実習お悩みQ&A

看護実習の実習記録への違和感

いつも、ありがとうございます。ローザン由香里です。

 

 

 

 

 

 

タイトルは、看護実習に、実習記録が必要だ、ということへの違和感ではなくて、

実習記録に書かれたこと「だけ」で、何かを判断することへの違和感。

 

 

 

実習記録に文字として表現されるのは、考えたうちの、ほんの一部。

もし、考えたことを、うまく表現できなければ、一部にもならないかもしれない。

 

 

 

そう思うと、実習記録に書かれたこと「だけ」で、良いとか、良くないとか、あってるとか、ずれてるとか、って判断できないような気がして、ずっと「実習記録は、その記録を書いた学生の頭の中を知るヒント」として、使ってきたんですよね。

 

 

 

なので、私の場合、記録+直接話をすること、で、やっと学生の頭の中の「全体」が見える感じ。それでも、全部とは言えないけど。

 

 

 

これが、私の指導スタイル。

ただ、このスタイルに違和感を感じる人も、もちろんいて。それは、当然のことで、いろんなスタイルがあってよくて。

 

 

 

っで、考えたんですよね。

なんで、私はこのスタイルになったのか。

 

 

 

わかりました。その理由が。

「私が、そうしてほしかった」んです。きっと。

 

 

 

私は、すごく臆病です。

何かを発言するときも、文字で表現するときも、いろいろ考えます。

いろんな人がいて、いろんな捉え方があって当然。そう、頭の中では、わかっていても、やっぱり人目が気になったり、間違えることや、笑われることや、バカにされること、呆れられること、傷つけること、怒らせること、いろいろ怖かったりして。

 

 

 

そうすると、考えるわけです。どうやって表現するといいんだろうって。

っで、考え抜いた結果、表現を選ぶわけなんですが、結果として選んだ表現では、私の思いが全然伝わらないことがあります。伝わらないどころか、相手の反応が、自分が想像していたのと正反対のこともあります。

 

 

 

「あんなに一生懸命考えたのに」

「そんなつもりじゃなかったのに」

なんで、その結果になったのかを、伝えるチャンスがないまま、結果だけで判断される。

 

 

 

そんなことがあると、次回はもっともっと考えるわけです。

余計なことを考えすぎてるから、この状況を生んでいることとも知らずに。苦笑

 

 

 

そうすると、もはや、自分がどう思うのか、どう感じるのか、ということとは別に、何を求められているんだろう、ということばかりにフォーカスすることになって、話は複雑になっていきます。

 

 

 

相手は、自分が何を考えているのかを知りたい。のに、自分は、相手がなんと答えて欲しいのかを探している。これ、いつまでたっても、コミュニケーションが成り立たないわけです。

 

 

 

こんな自分の経験が、「結果としての文字」だけでなくて、「結果としての文字」で表現されることになった「経緯、経過」を知りたい、という指導のスタイルを生んだのだと思います。

 

 

 

 

この結果(表現)を産むために、どんな経験をしたのか、

この結果(表現)を産むために、どんな苦労があったのか、

この結果(表現)を産むために、どんな思いがあったのか。

 

 

 

私は、結論を出す前に「あなたの中で、あーでもない、こーでもない、あれかな、これかな、とごちゃごちゃしている、途中の経過」をできるだけ知りたい、と思っています。

 

 

 

そこに、かならず「カギ」があるからです。

 

 

 

看護過程でも、

人間関係でも、

仕事のことでも、

プライベートのことでも、

どんな悩みも願望も、解決策は、頭の中をめぐっている「あなたが考えていること」の中に潜んでいます。

 

 

 

個別対応のサポートを受けてくださった方々が、「引き出される」と感じるのは、このスタイルに影響しているんじゃないかな、と感じています。

 

 

 

という私ですが、おもしろいことに、気づきました。

 

 

 

あなたが、もっともあなたらしく、等身大のあなたでいると、そんなあなたのことが好きな人が、あなたの周りに集まります。

 

 

 

自分を表現することが怖くて、「求められている自分」にフォーカスして、にせものの自分でいると、にせものの自分を好きな人が、自分の周りに集まります。なぜなら、集まってくる人は、にせものの、あなたのことを、本音で本心のあなただと思っているから。

 

 

 

にせものの自分でいると、つらくなるのは、これが理由です。

 

 

 

今でも十分、臆病な私ですが、臆病なりに、少しずつ本音の自分で生きることで、臆病なりに、少しずつ本音の自分で生きる私を、応援してくれる人、そんな私を好きでいてくれる人に、囲まれるようになりました。^^

 

 

 

もし、あなたが、結果だけで評価される環境で、自分らしさを出せずに苦しんでいて、自分らしさを取り戻したいと感じているのなら、結果だけでなく「途中」も合わせて、受け取ってくれる人を見つけるといいです。きっと、あなたらしさを引き出してくれる存在になると思います。

 

 

 

そのためには、まず、あなたが、あなた自身に正直になることが、第一歩。

小さな一歩でもいい。その一歩を踏み出せた自分を、きっと愛おしく感じるはず。^^

 

 

 

そんなふうに、自分を大切にできる、自分を愛おしく思えるあなたのことを好きな人が、あなたの周りに集まってきますように。

 

 

 

 

 

 

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