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実習がうまくいく学び方・教え方

03|「看護を学ぶ」「看護を教える」すべての人のための、看護実習お悩みQ&A

ナースが看護に専念できる環境づくり

 

 

看護師不足という問題が取り上げられるようになって久しいです。

 

 

 

仕事量に対して、看護師の数が足りない、ということを意味しているのだと思うのですが、これは「看護師の数が増える」ということが最適解なんだろうか・・・と考えることがあります。

 

 

 

仕事量に対して、看護師の数が足りない場合、看護師の数を増やすという策は理にかなっています。同じ考え方をすると、仕事量を減らすという策で、対処ができないだろうか、と思うのです。

 

 

 

多分、減らすことのできる仕事はあるはずです。ただ、それを見極める時間がない。問題の根底にあるのは、時間管理ではないかと。

 

 

 

「言うは易し行うは難し」そう言われることは承知です。この考えを強要するつもりはありません。現場にいないから、そんなことが言えるんだと言われれば、その通りです。現場の外にいるからこそ、見えると考えています。

 

 

 

ただ、生産性の高い仕事をするために、何をして、何をしないべきか、を検討する時間も機会もないという状況で、人の数だけ増やしても、看護師が足りないことによって生じている問題は解決しないように思います。

 

 

 

看護師不足は、「看護師の数が不足している」という現状であって、問題はその先にあります。看護師が足りないことによって、何が起きているのか。本来力を注ぐべき、「看護」に力を注ぐことができないことに、現場の看護師は不満をいただいているのではないでしょうか。

 

 

 

日々の業務・雑務に追われ「こんな看護がしたい」という、その想いを実現できないことが、不満のタネになっているのではないでしょうか。

 

 

 

人は、関心のあるもの、興味のあるものは、進んで取り組むものです。勉強しろなんて言われなくても勉強します。やめなさいと止められるまで、没頭できるものです。こうして熱を注ぎたい「何か」が、日々の業務・雑務によってかき消されてしまっているのだとしたら、看護師の数を増やすことだけが、看護師不足に潜む問題を解決する策ではないように感じます。

 

 

 

ナースが看護に専念できる環境づくり。

 

 

 

私たちが、ナースがすべきことは何か、を明らかにすることで、テクノロジーの発達、AIの導入は看護の味方になるように思います。

 

 

 

増やすことではなく、けずることで、看護の質を上げることができるのではないか。なんのために、何をするのか、何をしないのか。看護の本質を見直す、大切な機会なのではないかと感じています。

 

 

 

 

 

 

 

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