ずれない看護問題のあげ方
いつも、ありがとうございます。
ローザン由香里です。
こんな感じの看護問題があがりそう、というのはイメージができたけれど、その看護問題は、どのカテゴリーで扱うといいんだろう。と悩んでしまったとき、こんな判断の基準を使うといいです。
ゴードンの場合、看護問題、というのは「看護診断」になります。
2、看護診断リストから、該当する看護診断を見つけます。
3、その看護診断が、どのパターンに属しているか、確認します。
4、3で確認したパターンが、その看護問題をあげるとよいパターンになります。
看護診断の一覧(リスト)というのは、パターンごとに分けられています。
例えば、栄養・代謝パターンには、栄養・代謝パターンに関係する看護診断がわけられています。
ので、自分が挙げようと思っている看護診断が、リストの中でどこに分けられているのかを確認できれば、かんたんに解決。
ゴードンやNANDAの場合は、決まった数の、決まった名前の看護診断がすでに整理されているので、いちいち確認すれば、「ずれる」ことはなくなります。
ちょっと面倒なのは、ヘンダーソン。
ヘンダーソンの場合も、代表的な看護問題については、↓こちらのテキスト内で紹介されています。
ので、そちらを頼りに、どこに分類をするといいのかを、確認するといいです。
↑これを使っても、イマイチすっきりと分類ができない場合、もうひとつチェックしておきたいのは、看護目標と看護介入の内容です。
例えば、全身清拭を援助する必要がある状態だと、アセスメントしたとします。
いろんな状態が想像できるかと思いますが、もし、清潔の行為を自力でできることを目標に、できるだけ自分でできる、ことを目指してかかわる、のだとしたら、分類するのは「清潔」のニード。
なぜなら、「身体を清潔にし、身だしなみを整え、皮膚を保護する」ための介入だから。
もし、清潔にする必要性がわかることを目標に、清潔にまつわる健康管理指導をする、のだとしたら、分類するのは「学習」のニード。
なぜなら、「自分が設定しうる、最良の健康生活習慣に従って生活する」ための介入だから。
ポイントは、「看護問題」「看護診断」の名前だけで判断しようとしないこと。
分類に迷ったときは、看護目標と看護計画(介入の内容)を頼りに、どこに分類するといいのかを、確認すると良いです。