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実習がうまくいく学び方・教え方

03|「看護を学ぶ」「看護を教える」すべての人のための、看護実習お悩みQ&A

やる気の出るダメ出しとやる気を失うダメ出し

いつも、ありがとうございます。

ローザン由香里です。

 

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同じダメ出しなのに、された後に、やる気が出るダメ出しと、がっつりやる気を失いダメ出しがあります。

 

 


ダメ出しとは。
欠点・弱点などを指摘すること。また、仕事などのやり直しを命じること。goo辞書より。

 

 


かんたんに言うと、ダメな部分を指摘される、ということですね。

 

 


不思議なことに、私は個別にサポートをしていると、
・ビシバシダメ出ししてください
・厳しくチェックしてください
・遠慮なくどんどん突っ込んでください


と、お願いされることが多いです。

 

 


お言葉に甘えて、いろいろとお伝えするわけですが、こうして「ダメ出し」される準備ができていると、どんなダメ出しも、前向きに捉えることができます。 

 

 


ちなみに、変化(成長)も速いですね。こういう場合。

 

 


っで、なぜこんなふうに、ダメ出しに前向きになれるのかというと、前向きになるようにダメ出ししているから
です。

 

 


もちろん、学生本人が、覚悟を決めて学習している、という姿勢が大きく影響していることもあります。

 

 


それに、指導者の関わりが、うまく絡み合うと、良い結果につながります。

 

 

 

なんていうと、高度な指導技術に聞こえるかもしれませんが、つまりは「自分に置き換えて、やる気が出る指導って、どんな指導?」を考えると、わかりやすいのかな、と。

 

 

 

個人差はあるかと思いますが、人というのは「認められたい」欲求があります。ダメだしばかりでは、がんばれないものです。

 

 


やる気を失うダメ出しの特徴は、ダメ出しのみで、フォローなし。

 

 


できていないところや、間違っているところを指摘して、「あなたは、ここがダメなのよ」を伝える。伝えるポイントが、ネガティブ。

 

 


できない、間違い、を強調されるわけですので、ただでさえ自信のない学生たちは、自身もやる気も失いやすいです。よほどの強い心がない限り。

 

 


やる気が出るダメ出しの特徴は、ダメ出しと、ダメ出しされたことを改善することによって得られる成果がセット。

 

 


できていないところや、間違っているところを指摘しつつ、そこを直すと、どんないいことがあるのかとか、なんのためにそれをするのかなども合わせて、「あなたのここをこう直すと、こんなによくなるわよ」を伝える。伝えるポイントが、ポジティブ。

 

 


あなたなら、できるよ、が前提で、改善点を示している点も、やる気を失わないポイントです。

 

 


これを、指導者の「やさしさの違い」と捉える人もいるかもしれませんが、私はやさしさの問題ではないと思っています。

 

 


「実習目標を、把握できているかどうか」の問題。

 

 


自分の、指導者としてのかかわりの良し悪しの判断は、実習目標達成に貢献しているかどうか。

 

 


ダメ出しが必要な場面だってあります。
ダメ出しすることが「悪い」のではありません。

 

 


効果的にダメ出しできないことを、見直す必要があるのです。

 

 


だって、やる気も自身も失って、前に進めない状況で、実習目標は達成できないから。

 

 


「でも、それぐらいのダメ出して、へこたれているなんて、弱すぎませんか」

 

 


弱すぎるかもしれません。現場では通用しないかもしれません。

 

 


ただ、それはまた別の課題。

 

 


強さを鍛えるための、ダメ出しなら、直した内容が間違っていようが、ずれていようが、ダメ出しに耐えて、修正できたことを認めるべきです。

 

 


そうではなく、患者さんに必要な看護を判断するためのアセスメントができる、そのためのダメ出しなら、地震ややる気を奪うことが、ダメ出しの目的ではないはずです。

 

 

 

実習で、指導者として関わる役目。これが明確になると、「関わり方」は決まってくると思うのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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