看護実習で先生と指導者の間で板挾みになったとき
いつも、ありがとうございます。
ローザン由香里です。
先生をたてれば、指導者がたたず。
指導者をたてれば、先生がたたず。
相手を思えばこそ、の悩みですね。。。
板挾みになっているのが苦しいのではなく
なぜ、こういうことが起こるのか、の前に、最初にしておきたいことは、
異なる2つの意見の間で、板挾みになっている、ということを伝える。
伝えるのは、伝えやすい方でいいと思います。
伝えておくことが良い理由は、「板挾みになっていることを知ってもらうため」です。
ま、普通そうでしょ。という理由なのですが。苦笑
板挾みになってつらいのは、板挾みになっていることそのものよりも、板挾みになってて、かつそれを誰も知らない、ということです。ひとりで苦しんでいる、ひとりで困っている、ということが何よりつらい。。。
ので、まずは知ってもらう。
場合によっては、伝えることで、伝えた相手がもう一方の相手に働きかけてくれて解決、なんていう具合にすぐに解決することもあります。
そんなスムーズでなかったとしても、相談する先がある、事情をわかっている人がいる、というのは、ひとりで悩むときに比べてストレスを感じる程度は全然違います。
板挾みによって起こる本当の問題は
もし、指導者も先生も、どちらも事情を知らないでいるとき、
指導者のアドバイスを取り上げれば、先生は「あれ?」と思うでしょうし、先生のアドバイスを取り上げれば、指導者は「あれ?」と思います。
どちらの場合も、どちらかが「自分のアドバイスが伝わっていない」と気づきます。
そこで、アドバイスが伝わっていないのなら、と思ってふたたび同じアドバイスを繰り返してくれるかもしれません。
ここで同じように、指導者のアドバイスを取り上げれば、先生は「あれ?」と思うでしょうし、先生のアドバイスを取り上げれば、指導者は「あれ?」と思います。
今度は、「2回目なのに、あれ?」と違和感を感じるわけです。
ここで初めて「実は」と告白するのなら、最初から伝えておいた方が、あなたもムダに悩まなくて済みますし、先生や指導者も、早い段階で軌道修正ができます。
これができないことよって、不利益を被るのは、患者さんです。
一貫しない看護によって、看護目標を達成しにくくなるからです。
もっとも効果的に、看護目標を達成する、患者さんに悲痛ような看護にたどりつき実践するためにも、早めの相談が重要です。
それは、本当に板挾みなのか?
っで、なぜ、こんなことが起こるのか?
先生と指導者の間での、連携不足、ということも関係するかもしれませんが、その前に、2人の異なる人が2つの異なる意見を持っていることは、普通です。
2人の異なる人は、あるひとつの同じものを見ても、それを一語一句違わず、全く同じ表現で描写するとは考えにくいです。
例えば、パソコン。
今、私はパソコンを使って、この記事を打っているのですが、パソコンは正面から見れば、横長の長方形です。
今のパソコンは本当にうすいです。びっくりするぐらいうすいです。
このパソコンを、横から見ると、もはや「線」です。数字の「1」みたいな線です。
同じパソコンなのに、見る角度によって、描写は変わります。
ただ、どちらもパソコンの描写としては正しい。
つまり、同じひとりの患者さんを対象にしていても、どの切り口から患者さんを捉えているのか、によって判断は違ってくる、ということです。
どちらが正しくて、どちらが間違っている、というわけではなく、どちらも正しい、ということがあり得るわけです。
板挾みになって困る、のは、「どちらかを選ばないといけない」と考えているからです。
その状況、本当にどちらかを選ばないといけないのか?
という視点を持っていると、選ばないといけないという呪縛に苦しむ必要はなくなります。
ただ、別々の場面でアドバイスをしている2人(先生と指導者)は、あなたが2つの選択肢を持っていることそのものを知らないのなら、それを伝えておくとその後の展開がスムーズになることが多いです。
2つの異なるアドバイスに板挾みになったとき、
・2つのアドバイスをもらっていることを知らせる