top > 実習がうまくいく学び方・教え方 > 看護アセスメント聞けば聞くほどどわからなくなるとき

Learning & TeachingThe Third Period

実習がうまくいく学び方・教え方

03|「看護を学ぶ」「看護を教える」すべての人のための、看護実習お悩みQ&A

看護アセスメント聞けば聞くほどどわからなくなるとき

こんにちは、ローザン由香里です。

 

 

 

 

 

アセスメントってなんですか?

結局のところ、何をすればいいんですか?

具体的に教えてください。

 

 

 

 

 

ということで、枝葉の部分にあたる「方法」「何をどのようにするのか」について、説明してみましたが、読めば読むほど、よくわからない、という「木を見て森を見ず」な状態が起きているかもしれません。

 

 

 

「木を見て森を見ず」

木を見て森を見ずとは、物事の一部や細部に気を取られて、全体を見失うこと。

故事ことわざ辞典より

 

 

 

 

細部の後は、もう一度全体をみてみましょう。

 

 

 

 

 

アセスメントとは

 

 

対象の状態を判断すること、です。

 

 

 

つまり、アセスメントを書く実習記録用紙には、「対象の栄養代謝は、このような状態である」という内容をまとめる、ということになります。

 

 

 

では、「このような状態である」の中には、どんなことを含めればいいのか。

解釈

分析

・予測

 

 

 

 

これらのことが影響して、こんな現象が起きていて、ここに介入しなければ、こういうことが起こりうる。そんな状態である。とまとめること。

 

 

 

必要な情報をもとに、必要な知識を使って、テーマごとにこの3つの作業を行うと、結果として対象の状態を判断できます。判断した内容を、記録用紙に書きます。

 

 

 

 

 

方法にこだわりすぎない

 

 

この際なので告白しますが、方法なんていうのは、正直なんでもいいです。苦笑

 

 

 

大事なことは、どんな状態なのか、という判断(結論)があること。そして、その判断に裏付けがあること。です。

 

 

 

↑この条件を満たすことができれば、看護過程におけるアセスメントとしては十分成り立ちます。

 

 

 

看護過程におけるアセスメントとして十分に成り立つ、というのは、アセスメントの次の看護診断、そのまた次の看護計画に続くアセスメントになっている、ということです。

 

 

 

アセスメントというのは、そもそも「書ける」ことがゴールなのではなくて、アセスメントをしている、その方に必要な看護は何かを判断するための第一歩です。

 

 

 

ということは、第一歩としての役割を果たせば良い、私はそんなふうに考えています。

 

 

 

むしろ、余計なものがごちゃごちゃなく、スッキリしている方が、私は好きです。(そう、アセスメントって、読み手にとって好みがあるんです。心当たりがあると思います。ご自身で読んでいて、しっくりくるアセスメントと、そうでないアセスメント。もはや、好き嫌いの話になっています・・・苦笑)

 

 

 

 

 

完全にルールを無視したやり方

 

 

前にお伝えした方法を、一般的なやり方とするなら、こちらでは完全にそれを無視した方法をお伝えしようと思います。

 

 

 

繰り返しますが、方法はなんでもいいんです。必要な内容にさえ、なっていれば。

 

 

 

というわけで、情報がそろいました。それらの情報をもとに、アセスメントを始めます、というところで、どうぞ。

 

 

 

 

1、解釈もしない、分析もしない、予測もしない、何もしないその前に、必要な看護が浮かんだとき、ひとまずその看護を控えておきます。

 

2、その看護が必要だと思うきっかけになった情報を抜き出します。

 

 

 

 

 

2、の段階で、ひとつも該当する情報が見つからなかったら、それは『裏付けがない』ということで、最初に浮かんだ看護は、妥当ではない可能性が高いです。

 

 

 

2、の段階で、該当する情報が見つかったら、それをもとに解釈、解釈がむずかしければ、ひとまず飛ばして、分析に入ります。続いて予測。っで終了。

 

 

 

今回の方法は、アセスメントの最初の部分だけ、作業の順序が違います。

 

 

 

この方法は、学校では、あえて教えてもらわないことが多いです。というのは、最初の段階で、必要な看護を思いつきっぽく見つけているからです。

 

 

 

まずは、てきとうでもいいので、思いついたものを挙げてみるといいよ〜、と教えている人を見たことがありません。苦笑

 

 

 

ただ、実際には、思いつきではなく、てきとうでもないんです。その看護が必要だと思った、その背景には「何か」があるはずなんです。

 

 

 

これを掘り下げていくことが、結果アセスメントになります。

 

 

 

看護は浮かぶけど、アセスメントができない、という場合、アセスメントが「できない」のではなく、意識して「していない」のだと思います。

 

 

 

1、浮かんだ看護を、ひとまず控えておく

2、その看護が必要だと思うきっかけになった情報を抜き出す

 

 

 

 

この後に、解釈、分析、予測と始めてみるといいです。^^

 

 

 

アセスメントというのは、「こういう看護が必要である」というその判断の【理由】だと考えて良いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

無料メールマガジン
<実習記録に振り回される実習から解放される看護過程の学び方>
▼実習がうまくいくコツについて配信しています。ご登録は無料です。ご不要になりましたら、解除していただけます。ご登録は、>>>こちらから。

 

 

 

 

PAGE
TOP