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実習がうまくいく学び方・教え方

03|「看護を学ぶ」「看護を教える」すべての人のための、看護実習お悩みQ&A

どうしていいのかわからないとき、してはいけないこと

いつも、ありがとうございます。

ローザン由香里です。

 

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「どうしていいのか、わかりません!!!!!」

 

 


すごく焦っていて、自分でパニックになっている自覚もあって、何かしないといけない気がして…。という状況のとき、気をつけなければいけないこと。

 

 


今、まさに「どうしていいのか、わからない。ただただ焦りと不安で涙が出てきてしまう」という状況の人は、ゆっくりと2回深呼吸をして、続きを読んでください。

 

 


課題が終わらないのか、
授業がさっぱりわからないのか、
実習で不合格になりそうなのか、


焦る理由は、いろいろ考えられます。

 

 


焦っているときというのは、「焦っている」という不快な気持ちから、すぐにでも解放されたいと思うのが、普通です。

 

 


痛みも、吐き気も同じ。
不快なものは、はやく取り除きたいものです。

 

 


っで、取り除くのに、もっとも手っ取り早いのが、自分以外の誰か(何か)に取り除いてもらうという方法で
す。

 

 


自分が何も苦労することなく、不快だけが取り除かれるのであれば、そんなラッキーなことはありません。

 

 


ので、自分の代わりに、不快を取り除いてくれる人(または、もの)を、探そうと動き始めます。

 

 


が、ここで大事なことをお伝えします。

 

 


今後の人生に影響する、と言っても過言ではないほどの大事なことです。落ち着いて聞いて欲しいです。

 

 


てっとり早く、焦りという不快から解放されたい、と、ただただ願っているとき、まさに、「どうすればいいのか、わからない」というとき、

 

 


文字の通り「自分では、どうすればいいのか、わからない」わけです。

 

 


つまり、何が必要で、何が不要なのか、何が大事で、何が大事でないのか、が判断できない。

 

 


これは、「判断力」が通常の何倍も低下している」ということなのです。

 


この判断力で、判断した結果が、失敗につながる可能性が高いのは、かんたんに想像できます。

 

 


判断も何も「考えていない」のです。

不快から解放されたい一心で、その後のことまで考えられない。ので、誤った判断を、かんたんにしてしまうのです。

 

 


「誤った判断」というのは、世間で言う所の正解とか、不正解ということではなく、判断した人にとって、良い成果をもたらせなかった、という意味での「誤り」です。

 

 


「どんな経験も学びである」

 

 


もちろん、そうです。私もそれには同感です。

 

 


が、もしあなたが、焦るたびに同じ失敗を繰り返していて、その人生を、あなたらしく豊かに過ごせる人生に変えたいと、考えているのなら、そのための心の準備をして、先に進んでください。

 

 


てっとり早い方法で、誰か(何か)に頼れば、そのときは、焦りから解放されるかもしれません。

 

 


が、「どうすればいいのか、わからない」と悩んでいた、悩みそのものを、自分で解決したわけではありませんので、同じ状況になれば、また焦る、という繰り返しになるでしょうし、

 

 


そもそも、焦りからは解放されたけれど、悩みそのものが解決されていなければ、どこかで同じ壁にぶつかることになります。

 

 


その場しのぎの解決策は、所詮その場しのぎなのです。

 

 


もっと言うと、その場しのぎを繰り返しは、その場しのぎの人生になるのです。

 

 


では「どうすればいいのか、わからない」と焦っているときどうするといいのか。

 

 


ムダに動かない。

 


焦って、何か新しいことに、手を出さないことです。

 

 


言い換えると、焦っているとき、というのは、今の現状をなんとかしないと、と思って、新しいことを始めてしまいがちだということです。

 

 


・ひたすら、本を買うとか
・ひたすら、ネットで情報を探しまくるとか

 

 


何かしないといけない気がするから、何かしないと落ち着かないから、「鈍った判断力」によって見つけた何かに、手を出してしまうのです。

 

 


これが、悪循環の始まりです。

 

 


この本が必要かどうかを判断する力も、検索するためのキーワードを判断する力も、今、いちばん弱っているときなのです。

 

 


その弱い判断力によって、浮かんできた答えが、ベストな答えである可能性は低いです。

 

 


弱っている、焦っているときこそ、お金も時間もムダに使ってしまいがち。

 

 


43年かけて、経験済みです。笑

 

 


「どうすればいいのか、わからない」

 

 


こんな気持ちになっているとき、というのは、不安もあり、焦りもあり、とても心細いと思います。

 

 


だからこそ、自分ひとりで解決しようとしないこと。

 

 


まずは、自分の気持ちを素直に吐き出せる相手に話すといいです。話しながら、自分の気持ちが整理されていきます。

 

 


ここで大事なことは、この瞬間に何かを決めないこと。

 

 


話しながら自分の気持ちが整理されることで、こうしよう!と決めたくなることもあるかもしれません。アドバイスをもらって、なるほどと思って、これをしよう!と決めたくなるかもしれません。

 

 


が、それは保留。

 

 


なぜ保留するのか、理由はおわかりですね。^^

 

 


そう。判断力が弱っているから。

 

 


決めるのは、落ち着いてから。です。

 

 


あなたが、どうすればいいのか、わからなくて悩んでいるのだとしたら、まずは、今の気持ちを素直に話せる相手を見つけて、その人に話を聞いてもらえる日にちや時間を調整することから始めるといいです。^^

 

 

 

 

 

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