看護実習指導者目線アセスメントのチェックポイント
いつも、ありがとうございます。
ローザン由香里です。
書いても書いても書き直し。
言われた通りに直しているのに、また書き直し。
もはや、嫌がらせなんじゃないかと思えてくる。。。
この状況がなぜつらいのかって、ゴールが見えないまま、走り続けなければいけないことがつらい。
ゴールがどこで、今どの辺にいる、というのがわかるから、ペース(体力)配分ができます。
ゴールがどこかがわからないまま、ずっと全力疾走しなければいけないから、しんどくなる。っで、力尽きて、どうでもよくなって、走ること自体をやめてしまう。
そりゃ、そうですよね。
だって、走り続けたくても、もう体力が残っていないんだから。
アドバイスや提案の意図がきちんと伝わらないことで、書き直しが増えるというパターンの場合、話し合ったり、確認しあったりと、コミュニケーション不足を解消すれば問題は解決します。
指導者サイドは、解釈が間違っていることに気づけば、正せばいいですし、あの説明だとこういう解釈になることもあるんだな、とわかれば、次回はそうならないように工夫をすれば良いですし。学生サイドは、解釈の確認をするように心がけると良いですし。
学生がわかるようにアドバイスできない指導者が悪い、と言っているわけでも、解釈があっているかどうかを確認しない学生が悪い、と言っているわけでもありません。
2人の異なる人が、やりとりをするというシチュエーションであれば、どんな2人であっても起こりうる話。
お互いに歩み寄ることで、ずれって解消できます。
解消できなかったとしても、少なくともずれがあることに、気づけます。
ずれたままで大変なのは、当事者の2人です。
自分なりに工夫して説明しているのに、学生がわかっていないからと、再び説明する指導者も大変ですし、自分なりに解釈して課題にも取り組んでいるのに、わかっていないと決めつけられる学生もつらいです。
さらには、その先にいる患者さんにも利益が及ばず。
というわけで、お互い歩み寄りやすくするために、よくあるアセスメントの指導ポイントについて、まとめてみました。
学生は、どんな視点で指導者がアセスメントをチェックしているのか、どんなことを押さえておけば良いのか、を確認できます。
これは、記録を書くときにどんなことに注意したらいいのか、というよりも、患者さんの状態を判断するときに、どんなことに注意をしたらいいのか、という視点で確認して欲しいです。書き方というより、考え方、のポイントです。
指導者は、「アセスメントをの内容を判断する着眼点、およびアドバイスを可視化するもの」として、使っていただけたら、と思います。
よくあるアセスメントの指導チェックポイント
1、アセスメントの視点とずれない結論になっているか
2、結論を述べているか
3、その結論になった裏付けが述べられているか
4、アセスメントの内容と、結論に矛盾はないか
5、パターン(ニード、カテゴリーなど)に関する情報を活用できているか
6、病態を踏まえた内容になっているか
7、発達段階の特徴を踏まえた内容になっているか
8、情報を解釈できているか(事実を述べるだけになっていないか)
9、情報を分析できているか(考えられる要因をあげることができているか)
10、予測の予測になっていないか
これらのことを押さえていると、ずれない、個別性のあるアセスメントになります。アセスメントの具体的な方法については「実習で使えるアセスメントのかたち 無料メール講座」で学べます。