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実習がうまくいく学び方・教え方

03|「看護を学ぶ」「看護を教える」すべての人のための、看護実習お悩みQ&A

看護診断に必要な基本用語〜診断指標、関連因子、危険因子とは〜

いつも、ありがとうございます。

ローザン由香里です。

 

 

 

看護診断をするときに登場する、3つの用語について説明します。

 

 

 

 

診断指標とは

 

 

NANDA-1 定義と分類より

 

診断指標は、問題焦点型看護診断、ヘルスプロモーション型看護診断、またはシンドロームの所見としてまとまった観察可能な手がかり/推論である。看護師が目で見ることのできるものだけを意味するのではなく、見る、聞く(例;患者/家族からの話)、触る、嗅ぐことができるものも含まれる。

 

 

 

徴候、として捉えて良いと思います。

受け持ち患者さんと、診断指標を照らし合わせるとき、診断指標に示されている状態、状況が、受け持ち患者さんにあらわれている場合、「その診断指標があてはまる」と判断できます。

 

 

 

 

例)【活動耐性低下】

定義;必要な日常活動または望ましい日常活動を持続や遂行するための、生理的あるいは心理的エネルギーが不足した状態。

 

診断指標;

・活動時の異常な血圧反応

・活動時の異常な心拍反応

・心電図の変化

・労作時の不快感

・労作時呼吸困難

・消耗性疲労

・全身の脱力感

 


ここまでは、定義と分類の本で確認できる内容。

これと、実際に自分がおこなったアセスメントとを照らし合わせます。

 

 

 

 

【受け持ち患者さんの状態(アセスメント例)】

安静時の血圧は、110/50-60mmHg 心拍数は、60代で安定している。ただ、食事のため臥位から座位に自力で体位を変えるとき、血圧は拡張期、収縮期ともに約20mmHg、心拍数は、90代となり、息苦しさが生じる。血圧、心拍数ともに急激な上昇を認めており、自覚症状も伴うことから、過剰な心負荷がかかっているといえる。

 

 

 

診断指標と、アセスメントを照らし合わせて、以下の3つが当てはまると言える。

 

診断指標;

■活動時の異常な血圧反応

■活動時の異常な心拍反応

・心電図の変化

・労作時の不快感

■労作時呼吸困難

・消耗性疲労

・全身の脱力感

 


定義にもあてはまっていて、

診断指標も、該当するものが3つある、ので、この看護診断は、受け持ち患者さんにあてはまる可能性が高い。続いて関連因子も確認してみよう。

 

 

 

 

 

関連因子とは

 

 

NANDA-1 定義と分類より

 

関連因子は、原因となる因子、あるいは、看護診断との間に一種のパターン的な関係が認められる因子である。このような因子は「〜に先行する」「〜に伴う」「〜に関連した」「〜の一因となる」「〜を助長する」と表現される。問題焦点型看護診断とシンドロームでは関連因子が必要になる。ヘルスプロモーション型看護診断では、診断を明確にする場合にのみ関連因子がある。

 

 

 

原因、要因、として捉えて良いと思います。

定義で説明しているような状態、状況になっている原因、要因として、考えられるものを選択します。

 

 

 

例)【活動耐性低下】

定義;必要な日常活動または望ましい日常活動を持続や遂行するための、生理的あるいは心理的エネルギーが不足した状態。

 

関連因子;

・床上安静

・全身の脱力感

・酸素の供給・需要のアンバランス

・不動状態

・座位中心ライフスタイル

 


ここまでは、定義と分類の本で確認できる内容。

これと、実際に自分がおこなったアセスメントとを照らし合わせます。

 

 

【受け持ち患者さんの状態(アセスメント例)】

安静時の血圧は、110/50-60mmHg 心拍数は、60代で安定している。ただ、ベッドサイドのトイレに移動するとき、血圧は拡張期、収縮期ともに約20mmHg、心拍数は、90代となり、息苦しさが生じる。血圧、心拍数ともに急激な上昇を認めており、自覚症状も伴うことから、過剰な心負荷がかかっているといえる。このような状況になっている要因として、心機能の低下、および安静療法により、ベッド上の生活が続いていることが考えられる。

 

 

 

関連因子指と、アセスメントを照らし合わせて、以下の3つが当てはまると言える。

関連因子;

■床上安静

・全身の脱力感

■酸素の供給・需要のアンバランス

・不動状態

■座位中心ライフスタイル

 


定義にもあてはまっていて、

診断指標も、該当するものが3つあって、関連因子も3つ該当するものがある。この看護診断は、受け持ち患者さんにあてはまると言えそう。

 

 

 

 

 

危険因子とは

 

NANDA-1 定義と分類より

 

個人・家族・集団・地域社会(コミュニティ)の、健康によくない出来事に対する脆弱性を増大させる、環境的因子および生理的・心理的・遺伝的・化学的因子である。リスク型看護診断飲みに危険因子がある。

 

 

 

リスクファクター(危険因子)、として捉えて良いと思います。

定義で説明しているような状態、状況を生じることに影響する因子として、考えられるものを選択します。アセスメントの中での「分析」の中に含まれる内容と照らし合わせることが一般的です。

 

 

 

 

 

参考文献;医学書院 NANDA-1  看護診断 定義と分類 原書第10版

 

 

 

 

 

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・看護診断がずれないためのルール〜診断指標、関連因子、危険因子の使い方〜

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