看護実習で根拠を聞かれて動揺してしまうとき
いつも、ありがとうございます。
ローザン由香里です。
看護実習では、「なぜ、そう考えたのか?なぜ、それをしたのか?」など、判断や行動の裏付けについて聞かれることがあります。
指導者さんは「なぜ?」と聞かれますが、「なぜ?」なのか、に真っ向から返事をしようとして、頭が真っ白になってしまう学生さんへ。
なぜ?と聞かれたときには、メリットとデメリットを考えると良いです。
ある援助を、ある方法で行おうと予定を立てたとき、指導者さんに「なぜ、この方法でやろうと思うの?」と聞かれたとします。
この場合、
- その方法で行うと、こんな成果を得られると考えているの
- その方法で行わないと(他のこのような方法だと)、こんな良くないことが起こりうると考えている
その方法で行うメリットと、その方法で行わない、または例を挙げて他の方法で行うときのデメリット、を説明することで、あなたがなぜその方法で行うことを選んだのか、という裏付けの説明になります。
例えば、受け持ち患者さんにベッドサイドに座っていただいて、足浴をする、と予定したとします。
それに対して、指導者さんが「なぜ、ベッドサイドでやろうと思ったの?」と聞かれたとします。
ここで、(え?ベッドサイドでやるってやり方、間違っているの?どうしよーーー)と、心の声に惑わされないこと。^^ 落ち着いて返事をしたら、大丈夫。
なぜ、ベッドサイドでやろうと思ったの?という質問の意図は、
- ベッドサイドでやることのメリットは?
- ベッドサイドでやらない(他の方法でやる)ことのメリットは?
を、確認しています。
それを説明しても、そっけない返事が返ってくるかもしれません。そこには、「なるほどね」という気持ちがあるかもしれないですし、指導者さんとしては「他の、あの方法でやってもいいのにな」という考えがあるのかもしれません。それは、聞いてみないとわかりません。
が、大事なことは、その方法やろうと思った、あなたなりの「裏付けがある」という点。
見学した時に、この方法だったから、ではなく、
教科書には、こう書いてあったから、でもなく、
今の患者さんの状態、状況を踏まえると、この方法だとこういう点が良くて、他の方法よりも患者さんに合っていると考えるから。という、あなたなりの考えがあることが大切。
もし、この「あなたの考え」が、患者さんに合っていないとき、指導を受けるかもしれません。そのときは、その指導をもとに、考え直せば良いです。
いちばん危険なのは、「考えがない」のに、やり方を決めて、そのやり方でやろうとしていること、です。
その方法でやるメリット、デメリットを考えていない、ということは、患者さんの状態、状況を把握できていないことの裏返し。
指導者さんは、ここを確認したいのです。
なぜ、そう考えたのか?の「なぜ?」は、
- それだと、何が良いのか
- それでないと、何が良くないのか
この切り口で、なぜ?の返事を考えることができると、聞かれていることへの返事になりやすいです。^^
援助の計画をたてるときには、かならず確認しておきたい点です。
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