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実習がうまくいく学び方・教え方

03|「看護を学ぶ」「看護を教える」すべての人のための、看護実習お悩みQ&A

看護過程のルール〜看護過程を展開するときの鉄則〜

 

 

 

看護過程のルールというのは、看護過程を展開する上で、ぜったいに無視してはいけない鉄則です。

 

 

 

 

 

看護過程のルールを守らないと

 

 

看護過程のルールというは、

これだけ知っていても、患者さんに適した看護は判断できない、

けれど、これを知らないと、患者さんに適した看護を判断できない、

という、土台中の土台になる、看護過程を展開するうえで必須の基本的な知識です。

 

 

 

このルールは、看護過程を展開するときには、いつも見えるところに貼っておいて欲しいほどです。なぜなら、シンプルで、誰にでもわかることなんですが、かんたんに忘れてしまうから。

 

 

 

人は、忘れる生き物です。(他の誰よりも、私がいちばんよく知っています・・・)

なので、忘れてしまってもいいです。

 

 

 

 

が、忘れるたびに、すぐに思い出せるように、工夫しておくと、ルール違反で「ずれる看護過程」にならずに、すみます。

 

 

 

ずれない看護過程、というのは、患者さんに必要な看護は何かを判断できる看護過程。

ずれている看護過程、というのは、その逆。患者さんに必要な看護は何かを判断できない看護過程。

 

 

 

 

結果として、患者さんに必要な看護は何かを判断できたとき、ルールにしたがって、看護過程を展開しています。たとえ、意識をしていなかったとしても、ルールに従っているはずです。

 

 

 

患者さんに必要な看護は何かを判断できる、そのために、看護過程のルールを確認しておきましょう。

 

 

 

 

 

ルール違反をしているときのサイン

 

看護過程を展開する、というのは、対象に必要な看護は何かを判断するために、いろいろ行う、ということ。

 

 

 

 

ここでいう「いろいろ行う」の中の、「いろいろ」というのが、よく見かけるこちらの図に示されている、5つのことです。

 

 

 

 

この「いろいろなこと(5つのこと)」を行うと、対象(実習の場合は、受け持ち患者さん)に必要な看護が何かを判断できます、ということなんですね。

 

 

 

 

ポイントは、この5つのことを、つながりをもって行う、ことです。

 

 

 

 

看護過程のルールをわかっているつもりで、わかっていない、代表的な例は、「5つのことを、この順番で行なっている。けれど、つながりがない」というケース。これ、非常に多いです。

 

 

 

 

アセスメントをやりました。終わりました。

では、つぎ看護診断をします。やりました。終わりました。

はいでは、つぎ看護計画を立てます。立てました。終わりました。

はい、・・・

 

 

 

 

文字で書くと、どこが、おかしいの?これの、どこが悪いの?と思われるかもしれませんが、これは、基本的な順場は正しいんですが、「つながり」がありません。

 

 

 

 

実際に、つながりをもたずに、次のステップに進むと、まず、次のステップの作業ができません。もしくは、すごく時間がかかります。

 

 

 

 

もし、次のステップに進んで、さて今度はこれをやろう、という段階になって、記録用紙を目の前にして、何も思いつかない、何も思い浮かばない、何を書けばいいのか、わからない、ということが起きているのだとしたら、看護過程のルールを無意識で、無視している可能性が高いです。

 

 

 

 

看護過程のルールに従って、看護過程を展開していたら、5つのステップのそれぞれの作業は、流れるようにつながっていきます。

 

 

 

 

では、流れるようにつながる展開にするために、5つのこと(ステップ)をつながりをもって行う、とは、どういうことかというと、次の通りです。

 

 

 

 

 

看護過程のルールを守るとは

 

 

1、アセスメントをした内容をもとに(アセスメントの内容を見ながら)、看護診断をする。

→アセスメントの内容を確認しないで、看護診断をするとき、これはルール違反

 

 

 

2、アセスメントの内容をもとに、看護診断した結果を踏まえて、看護計画を立てる。

→アセスメントの内容を確認しないで、看護診断の名称だけで、看護目標や看護計画を立てるとき、これはルール違反

 

 

 

3、アセスメントの内容をもとに、看護診断した結果を踏まえて、たてた看護計画を実施する。

→看護計画は、アセスメントによって確認した「現状」を改善するために行うプランになっているはずですので、改善のための実施であることを、無視してケアを行うとき、これはルール違反

 

 

 

4、アセスメントの内容をもとに、看護診断した結果を踏まえて、たてて、実施した看護計画を評価する。

→3、で述べたように、看護計画というのは、現状を改善するためのプランになっているはずです。ので、現状を改善するためのプランであったかどうかを、実施した後に確認しよう、というのが評価。この視点を無視して、行なったことについて振り返りをするとき、これはルール違反

 

 

 

 

少し乱暴になりますが、看護過程のおなじみの図を使って確認すると、時計回りにステップを進んでいくわけですが、次のステップの作業をするときには、かならず前のステップで作業した内容を使う、ことで、「つながり」ます。

 

 

 

 

前の作業の内容を見ながら、次の作業を進める。

 

 

  • アセスメントの内容を見ながら、看護診断する
  • アセスメントを見ながら看護診断した内容をもとに、看護目標をたてる
  • 看護目標を達成するための、看護計画を立てる
  • 看護目標を達成するために立てた看護計画を実施する
  • 看護目標を達成するために立てた看護計画が、看護目標を達成するための内容であったかどうかを評価する

 

 

 

 

 

ずれない看護過程で、受け持ち患者さんに必要な看護は何か、を見極めるために、看護過程のルール厳守してくださいね。^^

 

 

 

 

合わせて、こちらの記事もどうぞ。

>>>よくある看護過程のルール違反

 

 

 

 

アセスメントから看護計画評価まで、ずれない看護過程の展開方法は、>>>おさらい看護過程講座で学べます。

 

 

 

 

 

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