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実習がうまくいく学び方・教え方

03|「看護を学ぶ」「看護を教える」すべての人のための、看護実習お悩みQ&A

看護過程に役立つ関連図をいちから学ぶ〜分析をするときの5つの視点〜

 

いつも、ありがとうございます。

ローザン由香里です。

 

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看護実習に役立つ関連図をいちから学ぶシリーズ

〜病態関連図の見方・書き方〜

〜ルールを守る〜 

  〜検査・処置〜 

  〜検査・処置と看護の関係〜 

  Q&A 原因がわからないのでつなげられない この記事

 

 

 

 

原因がわからないので、矢印でつなげられないとき、どうしたらいいですか?

 

 

 

原因の見つけ方

 

 

原因とは?

ある物事や状態を引き起こすもとになった事、出来事。Weblio辞書より

 

 

 

説明をわかりやすくするために「原因」という表現を使う事が多いですが、実際には、明らかにそれが原因である、と判断できる事は少ないです。目で見て確認できるものは多くないため、原因として考えられるもの、原因として可能性のあるもの、として捉えて良いです。

 

 

 

という原因をどのように確認すると良いか、というと、視点は4つ。

 

1、主疾患との関係

2、治療との関係(副作用など)

3、既往歴との関係

4、発達段階の特徴との関係

5、心理状態との関係

 

 

 

例えば、浮腫の原因について調べているとき、浮腫と主疾患の関係、浮腫と治療との関係、浮腫と既往歴との関係、浮腫と発達段階の特徴との関係、を確認してみよう、ということ。

 

>>>くわしくは、こちら。

 

 

 

原因として考えられるものは、ひとつではないかもしれません。その場合は、ひとつにしぼることなく、可能性のあるものを「原因として考えられること」として扱うと良いです。

 

 

 

注意したいのは、「可能性」の程度の判断です。

 

 

 

アセスメントの中で「原因を確認する」理由は、それがわかることで、それを減らしたり取り除くことで、状況、状態を改善することができる、つまり状況、状態に適した看護介入を検討するためです。かつ、何について情報を集めれば、状況、状態の変化を判断できるかを把握するためです。

 

 

 

なんでもかんでも、可能性の限りなく低いものまで「原因」として扱うと、観察項目や看護介入があいまいになり、状況、状態改善につながりません。

 

 

 

あくまで、現状を踏まえた上で、原因として可能性のあるもの、を判断することが重要です。

 

 

 

 

 

4つの視点で原因が見つからない場合

 

 

症状のメカニズムから、原因を確認します。

 

 

 

例えば、浮腫。受け持ち患者さんの疾患、既往歴などとは別に、そもそも浮腫が起こる原因は、どのようなものがあるのかを確認する。

 

 

 

すでに確認できている情報をもとに、それらと浮腫の関係がないかどうかを調べて、そこに関係を見つける事ができなかったわけなので、どうやらそこ以外に原因のヒントがあるかもしれない、と予測できます。

 

 

 

が、それが何かはわかりません。ので、浮腫という症状を頼りに、原因を探っていこうというのが、5つめの原因の見つけ方です。

 

 

 

浮腫が生じるメカニズム、を調べると、何がどうなって、浮腫が生じるのかを確認できます。

 

 

 

おすすめ参考書は、こちら↓。

 

 

 

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一般的に浮腫が生じる原因とされていることをヒントに、受け持ち患者さんに当てはまるものを確認します。

 

 

 

 

 

原因を探すことに時間をかけすぎることによる落とし穴

 

 

まじめな人ほど、原因が見つかるまで、あきらめずに探し続けてしまいがちですが、原因探しに時間をかけすぎるのは要注意です。

 

 

 

理由は、2つ。

 

 

 

1、そもそも原因が解明されていないかもしれない

2、可能性としての原因であり、断定することが難しい

 

 

 

先にも登場した通り、明らかに、あるひとつのことが原因である、と言い切る事ができるシチュエーションは多くありません。複数の考えられる可能性としての原因によって、ある状況、状態、症状が起こっていることが多いです。

 

 

 

また、そもそも原因がわからないというケースもあります。

 

 

 

5つの視点で確認をして、それでも原因を確認できない場合、また判断に自信のない場合は、自信があっても確認のために、実習担当の先生や指導者さんに相談すると良いです。

 

 

 

大事なことは、原因がわかること、ではなく、原因が何かがわかったことで、看護に活かすことができる、ことです。なんのために、その原因を確認する必要があるのか、それを踏まえた上で、相談できることがポイントです。

 

 

 

関連図をかきながら、アセスメントも確認しながら、というのが理想ですが、アセスメントの作業がある程度まとまってから関連図をかくと、関連図をかく中で「原因がわからない」と悩むことは少なくなります。

 

 

 

 

個別添削付き看護アセスメントマニュアル、くわしくは>>>こちらから。

 

 

 

 

 

 

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