top > 実習がうまくいく学び方・教え方 > 看護実習の振り返りをするときのよくある誤解

Learning & TeachingThe Third Period

実習がうまくいく学び方・教え方

03|「看護を学ぶ」「看護を教える」すべての人のための、看護実習お悩みQ&A

看護実習の振り返りをするときのよくある誤解

いつも、ありがとうございます。

ローザン由香里です。

 

 

 

 

患者さんへの援助がうまくできませんでした。しっかりと振り返りをするように指導されたのですが、何が原因で、今回のようなことが起きたのか、自分で分析できません。こんなふうに、自分で自分の振り返りができない私は、看護師に向いていないのでしょうか。

 

 

 

 

 

うまくできなかった自分への悔しさと、患者さんへの申し訳なさと、、、いろんな想いが複雑に絡み合っているのかもしれないですね。

 

 

 

看護師に向いているのかどうかについて。

あなたにとって、今回のことは、とても大きな出来事だったと思います。ただ、たった1度の出来事で、看護師に向いていない、と決めなくても良いような気がします。

 

 

 

頑張っているのに、努力しているのに、うまくいかないとき、というのは、思考の悪循環を起こしやすいです。

 

 

 

その結果、「看護師に向いていない」ということにたどり着いてしまったわけですが、ご相談内容をもう一度読み返してみましょう。解決したい出来事は、「分析ができるようになる」こと、ですよね。^^

 

 

 

分析ができるようになるために、どうするといいのか、この点にフォーカスしてお話ししようと思います。

 

 

 

振り返りとするとき、特に、何かがうまくいかなかったとき、うまくできなかったとき、「なぜ、うまくいかなかったのか」「何が原因で、うまくできなかったのか」ということを、考えることがあります。

 

 

 

もちろん、これは間違いではないのですが、「うーん、なんでだろう。うーん、原因はなんだろう」と、答えが降ってくるのを待つ、という方法では、なかなか答えにたどり着けません。

 

 

 

というとき、うまくいかなかった原因を探るのではなく、「どうなると、よかったのか」を考えてみることから始めるといいです。

 

 

 

うまくいかなかった場面を思い出して、その場面が、どうなるとよかったのか。「こうなると、よかった」という理想の状況にするためには、何が必要だったのか。

 

 

 

ここでいう、「理想の状況にするために、必要だったこと」これが、そろっていなかったので、理想の状況にならなかったのかも、という考え方です。

 

 

 

原因はなんだろう、なにがいけなかったのだろう、ということについて、それらを思いつくのを待つ、のではなく、「こうなると、よかった」という理想の状況から、さかのぼって、どんな条件がそろっていると良かったのかを探ることで、何が足りなかったのか=原因、にたどり着く、という考え方です。

 

 

 

振り返りをするときに、結論をしてたどり着きたいのは、改善策、です。次回、同じ事態を起こさないために、どうするといいのか。そのためには、そもそも、次回はどんな事態になればいいのか、ということを、イメージできていることが重要です。

 

 

 

原因探しにフォーカスしているとき、というのは、次回の改善された良い事態ではなく、今回のうまくいかなかった事態しかイメージできないために、改善策としてのアイデアが浮かびにくいです。

 

 

 

振り返りをするとき、うまくいかなかった原因がわからず、改善策が見つからない、と困っているとき、「振り返りをしている、その場面は、どんなふうになると、よかったのかをイメージすること」から始めてみるといいです。

 

 

 

そこから、たぐり寄せるように、うまくいかせるために必要などんな条件を検討することで、改善策を見つけやすくなるかもしれません。^^

 

 

 

>>>看護実習記録のここを指導者はチェックしている〜振り返り編〜

 

 

 

 

 

PAGE
TOP