看護実習の振り返りをするときのよくある誤解
いつも、ありがとうございます。
ローザン由香里です。
うまくできなかった自分への悔しさと、患者さんへの申し訳なさと、、、いろんな想いが複雑に絡み合っているのかもしれないですね。
看護師に向いているのかどうかについて。
あなたにとって、今回のことは、とても大きな出来事だったと思います。ただ、たった1度の出来事で、看護師に向いていない、と決めなくても良いような気がします。
頑張っているのに、努力しているのに、うまくいかないとき、というのは、思考の悪循環を起こしやすいです。
その結果、「看護師に向いていない」ということにたどり着いてしまったわけですが、ご相談内容をもう一度読み返してみましょう。解決したい出来事は、「分析ができるようになる」こと、ですよね。^^
分析ができるようになるために、どうするといいのか、この点にフォーカスしてお話ししようと思います。
振り返りとするとき、特に、何かがうまくいかなかったとき、うまくできなかったとき、「なぜ、うまくいかなかったのか」「何が原因で、うまくできなかったのか」ということを、考えることがあります。
もちろん、これは間違いではないのですが、「うーん、なんでだろう。うーん、原因はなんだろう」と、答えが降ってくるのを待つ、という方法では、なかなか答えにたどり着けません。
というとき、うまくいかなかった原因を探るのではなく、「どうなると、よかったのか」を考えてみることから始めるといいです。
うまくいかなかった場面を思い出して、その場面が、どうなるとよかったのか。「こうなると、よかった」という理想の状況にするためには、何が必要だったのか。
ここでいう、「理想の状況にするために、必要だったこと」これが、そろっていなかったので、理想の状況にならなかったのかも、という考え方です。
原因はなんだろう、なにがいけなかったのだろう、ということについて、それらを思いつくのを待つ、のではなく、「こうなると、よかった」という理想の状況から、さかのぼって、どんな条件がそろっていると良かったのかを探ることで、何が足りなかったのか=原因、にたどり着く、という考え方です。
振り返りをするときに、結論をしてたどり着きたいのは、改善策、です。次回、同じ事態を起こさないために、どうするといいのか。そのためには、そもそも、次回はどんな事態になればいいのか、ということを、イメージできていることが重要です。
原因探しにフォーカスしているとき、というのは、次回の改善された良い事態ではなく、今回のうまくいかなかった事態しかイメージできないために、改善策としてのアイデアが浮かびにくいです。
振り返りをするとき、うまくいかなかった原因がわからず、改善策が見つからない、と困っているとき、「振り返りをしている、その場面は、どんなふうになると、よかったのかをイメージすること」から始めてみるといいです。
そこから、たぐり寄せるように、うまくいかせるために必要などんな条件を検討することで、改善策を見つけやすくなるかもしれません。^^
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