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実習がうまくいく学び方・教え方

03|「看護を学ぶ」「看護を教える」すべての人のための、看護実習お悩みQ&A

周手術期の紙上患者事例で看護過程をするときの準備のコツ

 

 

 

 

 

 

ずばり、

情報を表にまとめる。

 

 

 

これに限ります。

 

 

 

先日、周手術期の患者さんの事例のアセスメントのサポートをしていたときに、ちょうどこの話になりましてね。

 

 

 

周手術期の紙上患者さんの場合、患者さんの情報が、時期別に山ほどあります。

 

 

 

・入院前の情報

・入院したときの情報

・手術前の情報

・手術直後の情報

・術後1日目

・術後2日目

・受け持った日(例えば、術後5日目) など。

 

 

 

これらを全部書き出して、時期別にアセスメントするのも、間違いではありませんが、結局のところ、判断したいのは、【現在の患者さんの状態】です。

 

 

 

 

現在の患者さんの状態を判断するために、時期別(点)ではなく、現在までの経過(線)で状態を把握するとよいです。

 

 

 

 

情報として配布される用紙には、文章で情報が書かれていることが多いです。

 

 

 

 

例)術前の血圧はいくつで、患者さんはこんなことをおっしゃっていて、血液検査の結果はこんな感じで、手術前日は、バイタルサインはこんな感じで、症状はこれとこれを確認できていて、患者さんはこんなことをおっしゃていて。手術はいつの何時から、何時間ほど、全身麻酔で行われて、術中はこんなことがあって、これは安定していて。術直後は・・・

 

 

 

という具合に、文章で書かれている情報を、表にまとめるといいです。こんな感じに。

 

 

 

 

 

上の図は、乳がんの紙上患者事例(右乳房温存術+リンパ郭清)の一例で、術前から術後までの経過を表にしたものです。

 

 

 

項目ごとに、どんなふうに経過していて、結果いま現在はどんな状態なのか、が一目瞭然です

 

 

 

表を作るのに、時間がかかる、と感じるかもしれませんが、情報が示されている用紙は、いろんな色のアンダーラインだらけで、結局なにがどこに書かれているのか、かえってわかりにくいことって、ありませんか。

 

 

 

どこに何が書かれているのかがわからないと、結局全部の文章を読み返すことになります。っで、初めて「あ、そうそう。ここだった」と。それを何度も繰り返していたら、どれほどの時間を使うことになることか・・・。

 

 

 

明らかに、私はめんどうくさがりです。笑

 

 

 

なので、できるだけ「二度手間」を減らしたい、といつも考えています。(思うようにいかないこともありますけども・・・)これも、そのひとつです。

 

 

 

経過がわかるって、アセスメントをする上で便利です。

 

 

 

3回分、5回分ぐらいの情報であれば、がんばって5回分のアセスメントができるかもしれません。

 

 

 

でも、長く入院されている患者さんを受け持ったとき、何十日分もの情報をもとに、何十回とアセスメントするわけにはいきません・・・し、その必要はありません。

 

 

 

大事なことは、< 経過を把握すること>

 

 

 

どんな経過をたどっての、「今現在」なのか。

 

 

 

このことを把握しやすくするために、表を使って情報をまとめる方法はおすすめです。

また、関連のある情報は近くに並べると、より便利。

 

 

 

例えば、

・呼吸回数

・酸素飽和度

・呼吸音

・痰

 

という関係のある項目は、わざと近くに並べています。

 

 

 

呼吸音を聴取したときに、雑音が聞かれたとしたら、痰かもしれない。痰を十分に出せないと、呼吸回数や酸素飽和度に影響があるかも、と言った具合に、近くに並んでいることによって<  関係 >を見つけやすくなります。

 

 

 

関係が見つかる、ということは、アセスメントのヒントになる、ということです。

 

 

 

これ、文章が並んでいるだけの情報だと、関係を見つけるのはむずかしいんですね・・・。

 

 

 

ちょっとした準備ですが、その後のアセスメントの手間がぐっと減ります。お試しあれ。

 

 

 

周手術期のアセスメントについて、>>>こちらを参考になさってみてください。

 

 

 

 

 

 

 

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