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実習がうまくいく学び方・教え方

03|「看護を学ぶ」「看護を教える」すべての人のための、看護実習お悩みQ&A

ヘンダーソンのニード論で看護アセスメントをするとは:アセスメントの手順

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘンダーソンのニード論では、人間には、14の基本的欲求があるとされています。十分なだけの体力、意志力、知識をもっているときには、その人自身で14の基本的欲求を満たすことができますが、体力、意志力、知識が足りていないとき、手助けが必要になります。ここでいう「手助け」をする人が、看護師というわけです。

 

 

 

*「看護の基本となるもの」の中では、nurse を看護師と訳されていますが、英語の nurse には、保健師、助産師も含んだ意味として使われています。

 

 

 

何らかの原因で、体力、意志力、知識が不足していることで、その人にあった生活行動ができないというとき、看護師が「手助け」をします。

 

 

 

では、どんなときに、どんな手助けが必要になるのか、は、どのように判断すると良いのでしょうか。この判断が、「アセスメント」にあたります。

 

 

 

 

 

 

 

アセスメントするとは、情報を分析・解釈すること

 

看護過程を使ったヘンダーソン看護論の実践 では、アセスメントを次のようにまとめています。

 

 

 

 

1、基本的欲求の充足・未充足の判別

2、未充足の原因・誘因を検討

3、必要としている援助を究明

4、分析・解釈のまとめ

 

 

 

 

 

1、基本的欲求の充足・未充足の判別

 

 

 

患者の現在の基本的欲求の状況を健康時の状態や標準値、正常値、日常性、平均値などと照合し比較し、未充足を判別する。

 

 

 

 

例えば、飲食のニードについてアセスメントをする、というとき、飲食のニードについてアセスメントするための情報が集まっているはずです。それらの情報をもとに、上記のような方法で判別をする、ということです。

 

 

 

わかりやすいのは、数字で確認できる情報ですね。

バイタルサインとか、血液検査の結果など。正常値、基準値と照らし合わせて、問題ないと判断するのか、気になるぞと判断するのか。

 

 

 

他にも、観察したこと、診察したこと、患者さんの発言など、さまざまな情報がありますが、それらについても、ひとつずつ情報が意味していることを確認します。

 

 

 

それぞれの情報を確認できたら、ひとまずの結論を出します。ここでいう結論とは、そのニードは充足しているのか、充足していないのか、ということです。

 

 

 

充足、未充足の判別をするときには、同書の巻末にある「基本的看護(基本的欲求)の充足した状態および情報収集項目」を参考にするといいです。

 

 

 

例えば、呼吸。

 

 

1、正常に呼吸する

 

 

 

 

呼吸のニードが充足しているかどうかを判別するときの基準は、

1、ガス交換が正常に行われているかどうか

2、安楽に呼吸ができているかどうか

 

です。

 

 

 

さらに、それについて判別するために必要になる情報は何か、ということが、セットで表になって整理されています。こんな親切な資料はありません。必見です。参考書;看護過程を使ったヘンダーソン看護論の実践

 

 

 

ガス交換が正常に行われていて、安楽に呼吸ができている、と判断できる場合は、充足。ガス交換が正常に行われておらず、安楽な呼吸ができていない、という場合は、未充足、となります。

 

 

 

 

 

2、未充足の原因・誘因を検討

 

 

 

基本的欲求の未充足を「常在条件」や「病理的状態」と関連づけ未充足の原因や誘因を探る。

 

 

 

 

 

1、で「未充足である」という結論になったとき、なぜ未充足になっているのか、その原因・誘因を探ります。

 

 

 

なぜ、原因・誘因を探るのか、というと、それらを確認できることで、何を補うことができれば、未充足な状態を改善できるのか、がわかるからです。

 

 

 

ヘンダーソン理論では、未充足の原因を探るとき、2つのことを手がかりにしています。

 

1、常在条件

2、病理的状態

 

 

 

これらの手がかりから確認できた原因・誘因は、おおきく3種類に分けられます。

 

1、体力

2、意志力

3、知識

 

 

 

こうして、体力の不足が原因なのか、意志力の不足が原因なのか、知識の不足が原因なのか、がわかることで、何の不足を補えば、未充足状態を改善できるのかを判断しやすくなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

必要としている援助を究明

 

 

 

基本的欲求を充足するためには、体力、意志力、知識の何がどのように不足しているのかを検討する。

 

 

 

 

何が原因で、何が不足しているのか。だから、どんな援助が必要になるのか、を明らかにします。

 

 

 

↑必要な援助を考えるとき、実はここがカギになります。詳しくは、改めてお伝えしたいのですが、必要な看護は「考えて思いつく」ものではなくて、「何が原因で、どんな現状になっているのか」現状の分析の結果、浮かび上がってくるものなんです。 ←ここ、本当に重要です。これをしないと、もれなく、患者さんの状態と必要な看護がずれます。

 

 

 

思いつく、ではなく、自然と浮かび上がってくる、そうするために、正しい方法でアセスメントすることがポイントです。

 

 

 

 

分析・解釈のまとめ

 

 

 

基本的欲求の充足・未充足の判別、未充足の原因・誘因、必要としている援助を検討し、記述する。

 

 

 

 

3、までに作業してきたことを、まとめて文章にしようね、ということです。

 

 

 

基本的な手順は決まっています。この手順で作業をして、ずれない援助を導き出すためのカギは、いかに必要な情報を集めるか、です。

 

 

 

情報というのは、ただ集めればいいわけではなく、多ければ多いほどいいわけでもなく、アセスメントをするのに必要な情報を集める、これが重要です。

 

 

 

ということは、「何についてアセスメントするのか」これをわかっていないと、必要な情報は集められないということ。

 

 

 

ヘンダーソンのニード論を使ってアセスメントをする、ということは、ニードの充足状態を判断する、ということ。

 

 

 

それぞれのニードについてアセスメントするとき、そもそもそのニードが充足しているというのは、どんな状態なのか。さきほど例で挙げた、参考書の巻末に載っている、「充足した状態、および情報収集項目」は、マストでチェックです。

 

 

 

参考書を携帯するか、その部分だけコピーして持ち歩くかしてもいいぐらいです。ヘンダーソンのニード論でアセスメントをする上では、それほどに重要です。要チェック。

 

 

 

 

 

 

 

 

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