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実習がうまくいく学び方・教え方

03|「看護を学ぶ」「看護を教える」すべての人のための、看護実習お悩みQ&A

看護実習前の事前学習はなにをすればいい?

いつも、ありがとうございます。

ローザン由香里です。

 

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おさらい看護過程講座では、効率良く看護過程を展開するために、解説の後に課題を取り入れています。

 

 

〜前略〜

以上のような手順で事前学習を進める。

課題については、以上です。

事前に、(事前学習よりも事前に)やることを具体的に考えてみると、イメージも湧きやすく、実習への恐怖が和らぐし、やるべき事が見えているので結果的に効率よく作業が進められると感じました。

それと、このシュミレーション形式の課題は、実践に直結していて、面白かったです!

自分で他の事例を簡単に考えて、今のやり方を当てはめられるよう考えて見たいと思います。

 

 

 

 

 

使い道が分からないから、ムダに感じる

 

 

「効率良く看護過程を展開するための、事前学習」の回では、ミニ事例を使って、事前学習のポイントを確認します。

 

 

 

何について学習するか、ということはもちろん。その学習内容を、実習のどこで、どのようにして使うのか、を確認した上での事前学習になるため、実習(看護過程の展開)をイメージしやすくなります。

 

 

 

実習前におこなう「疾患の学習」というのは、実習に必要なのでおこなうわけなのですが、どう必要なのかがわからないと、どうしても「教科書を写す」だけになりがちです。

 

 

 

言い換えると、どう必要なのかがわからなければ、「教科書を写すだけ」になっても仕方がありません。

 

 

 

実習前に行う、事前学習を時間のムダだと感じている人の多くは、その使い道を知りません。実際に、実習で「事前学習の内容を使う」という経験がなければ、使わないものをレポートにするわけですので、「何の意味があるの?」と感じて当然です。

 

 

 

 

なんのために疾患の学習をするのか

 

病院実習では、入院している患者さんを受け持ちます。

 

 

 

混乱しないために「病気を持った患者さん」を受け持つ、としますね。

 

 

 

その場合、病気のために治療や検査が必要であったり、症状があったり、色々な制限があったり、同室者がいたり、家族と離れて生活することになったり、と入院前の自宅での生活とは、異なる条件のもとでの生活をすることになります。

 

 

 

ここでいう「異なる条件」が、生活に影響を及ぼす場合、生活を整えるというかかわりが必要になります。このかかわりが「看護」です。

 

 

 

 

  • 病気に伴う痛みがある(異なる条件) →痛みが続くことで、眠れない(生活への影響) →眠れるようにかかわる。
  • 持続点滴をしている(異なる条件) →自由に動けない(生活への影響) →可能な範囲で自由に動けるようにかかわる。ストレスを感じないようなかかわりをする。
  • 治療食を摂取している(異なる条件) →食欲がわかない(生活への影響) →必要量摂取できるようにかかわる。

 

 

 

 

このようなイメージです。

 

 

 

ということは、必要なかかわりは何かを判断して、それを実施するためには、

 

  • そもそも、どんな異なる条件があって
  • それが、どんなふうに生活に影響しているのか

 

 

 

を、把握する必要があります。

 

 

 

↑これをするために必要になるのが、「疾患の学習」というわけです。

 

 

 

心不全の患者さんを受け持つので、心不全の患者さんの看護を学習する。→正解です。

 

 

 

ただ、この場合「心不全の患者さんの看護」についての説明を、読んで覚える、必要はありません。

 

 

 

大事なことは、心不全の場合、なぜその看護が必要なのか、その理由を理解することです。

 

 

それがわからないと、その看護が、受け持ち患者さんにあてはまるかどうかを、判断できないからです。

 

 

 

心不全だから、安楽な姿勢を保持するケアが必要なのではありません。

 

 

 

心不全だと、心臓のポンプ機能が低下することで、心拍出量が減って、肺うっ血を起こすことになる。そうなると、十分な酸素化ができないうえに、臥位だと呼吸運動が困難。なので、安楽な姿勢によって、呼吸を整えるというケアが必要、なのです。

 

 

 

ということを知っていると、心不全だから、安楽な姿勢の保持をする、という、個別性を無視した、看護計画にはなりません。

 

 

「心臓のポンプ機能が低下することで、心拍出量が減って、肺うっ血を起こすことになる。そうなると、十分な酸素化ができないうえに、臥位だと呼吸運動が困難」この部分が受け持ち患者さんにあてはまる場合、安楽な姿勢の保持をするというケアが、受け持ち患者さんにも必要だ、と判断できます。

 

 

 

 

 

なにをするのか?は、なんのためにするのか?によって決まる

 

実習前行う、疾患の学習には、目的があります。その目的を果たすための勉強ができれば、実習中の看護過程の展開の助けになるはずです。

 

 

 

看護過程の展開にまつわる、すべての取り組みには、もれなく「目的」があります。

 

 

 

なんのために、それをするのか?

それを正しく理解することで、やることがぶれたり、何をすればいいのか迷ったりすることがなくなります。

 

 

 

とりあえず記録は完成するけど、事例が変わるたびに、看護過程の展開に苦労するという場合、「目的の理解」があいまいなのかもしれません。

 

 

 

 

  • なんのために、情報を集めるのか
  • なんのために、アセスメントをするのか
  • なんのために、看護過程を展開するのか

 

 

 

 

なんのために、なにをするのか?

目的を果たすために、目的を果たすためのことを行う。これこそが、「ムダをなくす」もっとも効果的な方法です。

 

 

 

>>>効率良く看護過程を展開する方法を学ぶ、「おさらい看護過程講座」くわしくは、こちらから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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