看護アセスメントに時間がかかる理由
いつも、ありがとうございます。
ローザン由香里です。
アセスメントが書けない理由は考える力が足りないから?
看護のアセスメント、やってみるとわかるけれど、とにもかくにも「考える」
ということは、いざアセスメントの用紙を目の間にして、アセスメントを書くというときに、「書けない」理由は、考える力が足りないのか?
というと、そうではないです。
アセスメントに限らず、看護計画も、実施・評価も、いざ書くというときになって、「書けない」のは、準備不足です。
ここでは、アセスメントのケースを例にあげますね。
アセスメントを書く、というのは、アセスメントしたことを文章にする(言語化する)ということです。
だとしたら、順番は、
2、アセスメントした内容を文章にする
つまり、アセスメントという作業をしていないのに、書こうとするから、書けない、ということです。
作文と同じ。
夏休みの思い出、というタイトルで作文を書く、というとき、頭の中で考えることは「夏休みのできごと」
もし、夏休みが始まる前に「夏休みの思い出を書いてください」と言われても、書けません。(想像で書けると言う場合をのぞいて、ですが。。。)
1、夏休みを過ごした
2、過ごした中での思い出を文章にする
1、がないのに、2、は書けないはずです。
アセスメントをしないで、アセスメントを書こうとする、これは、夏休みが始まる前に、夏休みの思い出を書こうとしているのと、同じこと。
アセスメントを書く段階で、アセスメントした内容がそろっているのは、大前提。
効率が良いというのは、なんでもついでにやることではない
もちろん、アセスメントをしながら書く、という方法も間違いではありません。
アセスメントする→アセスメントを書く、の順序で、ひとつずつ進めたほうが良い理由、その1。
アセスメントをするのに30分、改めて書くのに30分かかるのだとしたら、まとめてやったほうが時間の短縮になるのでは?と考える気持ち、わかります。
ただ、まとめてやれば、本当に時間の短縮になるのか、というと、実はそうではありません。
特に、アセスメントをすることにも、書くことにも慣れていない場合、単純に作業がシンプルなほうが混乱しにくいです。
つまり、ひとつずつ別々に作業したほうが、ごちゃごちゃしにくい、ということ。
やりながら、書きながら、迷いながら、書き直しながら、の作業は、結局二度手間が増えて、作業にかかる時間も長くなります。
効率の悪さの原因はここにある
アセスメントする→アセスメントを書く、の順序で、ひとつずつ進めたほうが良い理由、その2。
文章というのは、全体を把握しているからこそ、構成を整えることができるからです。
全体を把握できているから、これを冒頭に持って行ったほうがいい、これとこれはまとめたほうがいい、これとこれは順番はこうしたほうがいい、ということを判断できます。
やりながら、書きながらの場合、「アセスメントの全体」が見えません。
なので、書きながら、何かを思い出して、「あ、これどこに入れよう」とか、「さっきも同じようなこと書いてる。まとめたほうがいいのかな」みたいな、混乱が生じます。
書いている時に混乱する、最大の理由は、「全体が見えていないこと」です。
アセスメントをすることにも、書くことにも慣れていない人の場合、この2つ作業は、別々に、順番に行うことをおすすめします。
1、アセスメントをする
2、アセスメントを書く(提出用の記録に書く;清書する)
1をして、2をする。理屈はわかった。っで、実際には何をどうするの?もっと具体的な内容を確認したい方は、→こちらから。