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03|「看護を学ぶ」「看護を教える」すべての人のための、看護実習お悩みQ&A

看護実習の毎日の行動目標の書き方〜ダメ出しされない行動目標をたてるための「3つのつながりポイント」〜

いつも、ありがとうございます。

ローザン由香里です。

 

 

 

 

 

 

 

行動目標や行動計画に、つながりがないと言われますが、つながりがある行動計画にするには、どうしたらいいでしょうか。

 

 

 

行動目標、行動計画をたてるときに、押さえておきたい「つながり」は3つあります。

 

 

1、行動目標と行動計画のつながり

2、行動目標と評価(行動計画と評価)のつながり

3、評価と行動目標のつながり

 

 

 

 

 

 

毎日、その日に行った計画(援助)を振り返る記録用紙を、ここでは「日々の記録」と呼ぶことにします。

 

 

 

では、つながりについて、順番に確認していきましょう。

 

 

 

 

1、行動目標と行動計画のつながり

 

 

行動計画には、行動目標を達成するために行うことが含まれている、という関係。

 

 

 

極端ですが、わかりやすいのは、行動目標には「患者の特徴を踏まえて全身清拭できる(実際には、もう少し具体的にします)」という内容があるにもかかわらず、行動計画に全身清拭を行う予定が入っていない。これは、つながりがない、ということになります。

 

 

 

 

2、行動目標と評価のつながり

 

 

立てた行動計画を実施して、実施した内容を評価します。評価する、というのは、行動目標を達成したか、または達成の状態に近づいたかどうかを判断する、ということです。

 

 

 

この判断基準は、行動目標です。行動目標を達成する実施ができたかどうか。

 

 

 

「患者の特徴を踏まえて全身清拭できる(実際には、もう少し具体的にします)」という場合、患者の特徴を踏まえて、全身清拭ができたかどうか、を判断する、ということです。

 

 

 

学校によっては、行動目標の達成度以外に、行動目標に示していないけれど、行った援助についても評価をすることがあります。

 

 

 

例;「患者の特徴を踏まえて全身清拭できる(実際には、もう少し具体的にします)」という目標で、実際には足浴や食事の援助も行っていて、それらについても評価をする必要がある、というとき。

 

 

 

その場合、行った援助が効果的であったかどうかを判断するわけですが、その時の視点は、次の2つになります。

 

1、援助の目的を果たしたかどうかを確認する

2、患者さんに合った援助であったかどうかを確認する

 

 

 

という2つのケースを踏まえて、つながりのある内容にするために、押さえておきたい点は、

1、結果として、行動目標を達成したか、または達成に近づいたか、を判断する内容になっているとき、つながりがある、といえます。

 

2、もうひとつ、後者の方は、2つの視点で援助の評価ができたとき、つながりがある、といえます。

 

 

 

 

 

3、評価と行動目標のつながり

 

 

これは、2つ目と同じようで、実は異なります。

 

 

 

この2つは、評価した内容を元に、次の日の行動目標をたてる、という関係です。

 

 

 

評価では、効果的な援助ができたかどうかを判断します。できたときには、次の日はより良くなる方法で、とか、できなかったときには、次はここをこう変えた方法で、とか、評価をもとに、次回のケアを検討する、その内容を、次の日の行動目標に、反映させましょう、ということ。

 

 

 

よくある「つながりがない」行動目標、行動計画は、評価の内容が次の日の予定に反映さえていない、というケース。

 

 

 

座位で足浴をしたら、実施の途中で安定した姿勢を保持することが難しかったので、次回は安定した姿勢を確保するための工夫をする、のような評価があったとします。

 

 

 

この場合、次回足浴を行うときには、この評価を活用して、ベターな方法で実施をすることで、より患者さんにあったケアを実施できるといえます。が、

 

 

 

次に足浴を実施する日の目標は、循環を促進するための足浴ができるとか、計画には、時間帯に注意をするとか、寒さに注意をするとか、あれ?姿勢の工夫はどこにいったの?という場合、つながりがない、ということになります。

 

 

 

行動目標、行動計画の「つながりがない」というのは、3つめのつながりがないことが多いです。

 

 

 

評価は、書いて終わりではありません。

その評価をもとに、次回の目標を設定したり、次回の予定を立てたりします。

 

 

 

2日目以降の、行動目標、行動計画は、かならず手元に「評価」を置いて、その内容を確認しながら、設定すると、つながりを見失わずにすみます。^^

 

 

 

*用紙の書式は、学校によって異なります。具体的な書き方、書き方の約束などについては、実習の担当の先生に確認してみてください。

 

 

 

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・看護実習の援助の振り返りを次の日につなげる

 

 

 

 

 

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