看護実習でがんばっているのに本当に欲しいものが手に入らない理由
いつも、ありがとうございます。
ローザン由香里です。
普段の生活の自分の悩みをどう解決するか、ということと、導き出された、看護問題をどう解決するか、ということ。
使っている「思考(考え方)」は同じです。
確認することは、2つ。
2、問題が解決する、とはどんな状態を指しているのか
1、については、「アセスメント」という作業によって確認できます。
本日は、2つめ。
2、問題が解決する、とはどんな状態を指しているのか
看護過程で言うところの、看護目標ですね。
自分の悩みでいうところの「どうなりたいか、どうありたいか」
ここが定まらないと、解決策は決まりません。
正確には、対策はいろいろ浮かんでくるかもしれませんが、「その問題を解決するための、解決策」にはたどりつきません。
なぜなら、「どうなりたいのか」がわからない、ということは、「どこがゴールなのかがわからない」ということだからです。
先日、異動した職場で仕事がうまくいかないという看護師さんの相談を受けました。
当初、アセスメントの力が足りていないので、アセスメントができるようになりたい、ということでサポートが始まったのですが、事情をうかがえばうかがうほど、出てくる話は、アセスメント以外のことがほとんど。
ただ、改めて望んでいることをおたずねすると「アセスメントができるようになりたい」
この段階で、ご本人は潜在的に欲しいと思っていることと、欲しいと自覚していることとの違いに、気づいていません。
と言っても、「私が感じていること」にすぎませんので、その都度話をうかがいながら、サポートを進めてきました。
あるとき、職場で大きな変化が起こりました。
職場の人に意思表示ができたことで、状況がからりと変わったそうです。
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その報告メールの爽快感ったら、すごかったです。^^
ご相談者さんが望んでいたことは、これだったんですね。
っで、なぜ最初にここに気付けなかったのか、というと、
「自分で枠を設定してしまっていたから」です。
・こんなことはできない
・こんなことは言えない
・これはムリ、あれはムリ
潜在的に「ムリ」だと考えていて、意識すらしていないことも多いです。
結果として、できないこともあるかもしれません。が、できないかどうかは、やってみないとわかりません。
明らかにムリだろう、と感じることであったとしても、それそのものをなんとかできなくても、代替案を出せるかもしれません。
大事なことは、自分の思い込みで、ゴールを引き下げたり、変えてしまわないことです。
ムリだろうが、むずかしかろうが、ここに行きたい!
そのためにどうするか、を検討しながら、ムリかどうかを判断しても遅くありません。
むしろ、分析したり、検討したりしなければ、ムリかどうかを判断できません。
看護計画にも、似たようなことが起こりがち。
・学生にはこれはムリ
・この状況だと、これはできない
最初から条件をしぼってしまうことで、看護目標は本来のゴールよりも引き下げられることで、やることも限られてしまいます。
「本当は、こうすることで、患者さんがこうなるといいのに」そう思っていながら、「でも、それはムリ」だと決めてしまうことで、解決策は本当の看護問題を解決できないものになってしまいかねません。
そもそも、「それがムリ」だという判断が、妥当かどうかもわかりません。
ということは、いろいろ考えた結果としての、看護目標や看護計画であったとしても、その経過を知らず、結論しか見ていない指導者さんは、「患者さんを捉えることができていない」と判断されることもあるかもしれません。
ゴールを決めるときに大事なことは、最初からこまかい条件をつけないこと。
これは、普段の生活の自分の悩みの場合も、看護問題の場合も同じ。
最初の段階でつけてしまう条件が、問題解決するための選択肢を減らしていることも少なくありません。
ムリかどうかの前に、まずは方向をしっかり定める。
それから、そこにたどりつく方法を検討する。
あなたが、望んでいるものは何ですか?
たどりつきたいゴールはどこですか?
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