関連図に書いた情報が変わったときどうする?
いつも、ありがとうございます。
ローザン由香里です。
*関連図に限らず、記録用紙の扱い(書き方)については、学校ごとに約束を設けていることが多いです。学校ごと(領域ごと)に、実習の日数、内容、進み方などが異なることが理由だと言えます。ので、記録用紙の扱いについては、実習記録を担当されている先生に確認なさることを、お勧めいたします。
ここからは、関連図の「目的」ということを考えた場合、どう扱うのがいいのか、ということを踏まえて、書き方について述べてみようと思います。
関連図を書く目的は、受け持ち患者さんの全体を把握すること。
何がどうなって、現在の状況、状態なのか。
さらには、何がどうなって、現在の状況、状態なのか。だから、今後どんなことが起こりうるといえそうか。
これを、図に整理したものが、関連図です。
ので、↑これを示すことができれば、良い、と考えます。
ということを踏まえまして、投与される酸素の量が変わったとき、それを関連図にどう示すといいのか。
ポイントは、「投与される酸素の量が変わったこと<だけ>」を加えないこと。なぜ、変更(減量)されたのか、その理由を添えると良いと思います。
関連図変更前;一例
関連図変更後;一例
関連図から、現在の状態を読み取ることができる、という点が重要です。
投与される酸素の量が変更(減量)になった理由としては、一般的には、呼吸状態がよくなったことが考えられます。っで、受け持ち患者さんの場合は、具体的に何がどうなったのか、を書いて添える。
たとえば、酸素飽和度がいくつから、いくつになったのか、とか。呼吸のリズムがどんなリズムから、どんなふうに変わったのか、とか。そもそも、6Lが必要だった理由は何か、を確認できると、6Lが必要だった状態が改善したので、減量する、と考えると、理由は見つかりやすいかもしれません。
ご質問の後半の「古い情報は消してもいいのか、残しておいたほうがいいのか」について。
これも、実習記録を担当される先生に、かならず確認して欲しいのですが、一般的な考え方としては、関連図に限らず、他の記録用紙の場合も、消しゴムで消す、ということはせず、取り消し線(二重線)で現在の状態、状況にそぐわないことを示す、ことが多いです。
繰り返しになりますが、関連図は「受け持ち患者さんの全体を把握する」ためのものです。
現在、酸素2Lを投与している、という情報について、
・健常時は、酸素を必要としない生活ができている。が、現在、酸素2Lを投与している、←これが基準の場合、と
・昨日までは、酸素を6L投与していた。が、現在、酸素2Lを投与している、←これが基準の場合、
現在、酸素2L投与している、ということについての解釈が異なります。
という理由で、より適切に現状を把握するために、確認できる「経過」については、添えておくと良いと思います。^^
同感です。
・経過がわかる
・現状がわかる
そのためには、現状に合わないものは、外す。ただ、外す、というのは、消しゴムで消してなかったことにする、のではなく、「変化」がわかるように、取り消し線で示しておく。と良いと思います。
関連図の本来の目的を、十分に理解された上でのご質問でした。
この考え方で、関連図を整理できると、対象理解をしやすくなると思います。さらには、適切な対象理解ができることは、適切な看護を導きやすくなることにつながります。
まさに、実習記録に振り回されない、看護を学ぶ実習にする要素満載の考え方(ご質問)、ありがとうございました。ご自身らしく、看護を学ぶ実習になりますように。
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