看護実習の毎日の行動目標の立て方〜基本の形を持っておく〜
いつも、ありがとうございます。
ローザン由香里です。
前回の記事はこちら。
*看護実習の毎日の行動目標の立て方〜目標は浮かぶものではない〜
何にフォーカスした目標にするのかが決まったら、次は目標を組み立てていきます。
看護実習の場合の、一般的な行動目標の形は、「目的+**できる」
ひとつずつ、中身を確認していきます。
まず、後半の「**できる」
これは、前回の記事、で選んだ項目が当てはまります。
・全身清拭できる
・情報収集できる
・歩行に付き添うことができる
・リハビリを見学できる など
ここに個別性を出して、あなたオリジナルの行動目標にします。
個別性を出すために、なにをするのか、というと、
「**できる」の前に、「どんなことに注意して、留意して、考慮して」という内容を加えます。
「どんなことに注意して、留意して、考慮して」の部分で扱うのは、受け持ち患者さんの特徴、です。イメージしやすいのは、症状です。
・麻痺側の関節可動域に注意して、**できる
・動作時の患側の痛みに注意して、**できる
・歩行開始時のふらつきに注意して、**できる など。
ほかにも、バイタルサインや、心理状態、性格などの特徴を扱うこともあります。
「こんなことに注意して、留意して、考慮して」とすると、表現がむずかしい場合、「どのように」「**できる」のように、**できる、の内容をもう少し具体的にする、と理解しておいても良いと思います。
そして、次に前半です。
「目的」を加えます。
後半の「こんなことに注意して、留意して、考慮して、**する」のは、なんのためなのか?この目的を、前半に添えます。
・麻痺側の関節可動域に注意して、**できる
→麻痺側の脱臼を予防するため、麻痺側の関節可動域に注意して、**できる
・動作時の患側の痛みに注意して、**できる
→他動による痛みの増強を最小限にするため、動作時の患側の痛みに注意して、**できる
・歩行開始時のふらつきに注意して、**できる
→不安定な姿勢に伴って起こりうる転倒を予防するため、歩行開始時のふらつきに注意して、**できる など
あくまで、一例です。
かならず、この形でないといけないわけではありません。
「**できる」だけでなく、「どのように」という具体性と、「目的」を加えたのには、理由があります。
理由については、シリーズの>>>目標を具体的にする本当の理由、からどうぞ。
看護実習の毎日の行動目標の立て方シリーズ
・基本の形を持っておく →この記事