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実習がうまくいく学び方・教え方

03|「看護を学ぶ」「看護を教える」すべての人のための、看護実習お悩みQ&A

看護実習の毎日の行動目標の立て方〜基本の形を持っておく〜

いつも、ありがとうございます。

ローザン由香里です。

 

 

 

 

前回の記事はこちら。

*看護実習の毎日の行動目標の立て方〜目標は浮かぶものではない〜

 

 

 

何にフォーカスした目標にするのかが決まったら、次は目標を組み立てていきます。

 

 

 

看護実習の場合の、一般的な行動目標の形は、「目的+**できる」

 

 

 

ひとつずつ、中身を確認していきます。

 

 

 

まず、後半の「**できる」

これは、前回の記事、で選んだ項目が当てはまります。

 

 

・全身清拭できる

・情報収集できる

・歩行に付き添うことができる

・リハビリを見学できる など

 

 

 

ここに個別性を出して、あなたオリジナルの行動目標にします。

 

 

 

個別性を出すために、なにをするのか、というと、

「**できる」の前に、「どんなことに注意して、留意して、考慮して」という内容を加えます。

 

 

 

「どんなことに注意して、留意して、考慮して」の部分で扱うのは、受け持ち患者さんの特徴、です。イメージしやすいのは、症状です。

 

 

 

 

・麻痺側の関節可動域に注意して、**できる

・動作時の患側の痛みに注意して、**できる

・歩行開始時のふらつきに注意して、**できる  など。

 

 

 

 

 

ほかにも、バイタルサインや、心理状態、性格などの特徴を扱うこともあります。

 

 

 

「こんなことに注意して、留意して、考慮して」とすると、表現がむずかしい場合、「どのように」「**できる」のように、**できる、の内容をもう少し具体的にする、と理解しておいても良いと思います。

 

 

 

そして、次に前半です。

「目的」を加えます。

 

 

 

後半の「こんなことに注意して、留意して、考慮して、**する」のは、なんのためなのか?この目的を、前半に添えます。

 

 

 

 

・麻痺側の関節可動域に注意して、**できる

→麻痺側の脱臼を予防するため、麻痺側の関節可動域に注意して、**できる

 

・動作時の患側の痛みに注意して、**できる

→他動による痛みの増強を最小限にするため、動作時の患側の痛みに注意して、**できる

 

・歩行開始時のふらつきに注意して、**できる 

→不安定な姿勢に伴って起こりうる転倒を予防するため、歩行開始時のふらつきに注意して、**できる  など

 

 

 

 

 

あくまで、一例です。

かならず、この形でないといけないわけではありません。

 

 

 

「**できる」だけでなく、「どのように」という具体性と、「目的」を加えたのには、理由があります。

 

 

理由については、シリーズの>>>目標を具体的にする本当の理由、からどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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