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03|「看護を学ぶ」「看護を教える」すべての人のための、看護実習お悩みQ&A

老年期の特徴を踏まえて看護過程のアセスメントをするとは?〜予測するとは〜

 

いつも、ありがとうございます。

ローザン由香里です。

 

 

 

 

>>>老年期の特徴を踏まえて看護過程のアセスメントをするとは?〜踏まえるとは〜 の続きです。

 

 

 

老年期にある患者さんの、現在の状態、状況をアセスメントするとき、<加齢に伴う変化>が影響して、現在の状態、状況になっているかもしれないですよ、という視点について、お伝えしました。

 

 

 

現在すでに生じている状態、状況について、加齢に伴う変化を、照らし合わせて判断してみたわけなんですが、今回は、<今は生じていないけれど、加齢に伴う変化になって、今後生じる可能性の高いもの>という視点で、アセスメントについて考えてみたいと思います。

 

 

 

加齢に伴う変化によって、こういう病態が起こりやすいですよ、これを知っておくことでのメリットが2つ。

 

 

 

 

1、何がどうなって、その病態が生じるのかを知ることで、予防につながるケアができる

2、何がどうなって、その病態が生じるのかを知ることで、意図的な観察ができる(→ことで、早期発見ができる)

 

 

 

 

 

例えば、どんな感じになるかというと・・・。

 

 

 

再び、呼吸。

加齢に伴う変化が影響して、起こりやすい病的な変化のひとつに「肺炎」があります。

 

 

 

肺炎の要因として、「不顕性誤嚥」本人が無意識のうちに、唾液などの分泌物が、気道内に誤って入ってしまうこと、があげられます。

 

 

 

なぜ、不顕性誤嚥が起こりやすいのか、というと、

 

高齢者に不顕性誤嚥が起こりやすい理由としては、加齢に伴って喉頭を支持している筋肉や靭帯にゆるみが生じるために喉頭が下降し、十分に喉頭蓋が閉鎖しないこと、および食道入口部が拡張しにくいことによる嚥下機能の低下、また、咳嗽反射が低下していることがあげられる。

 

 

これに加えて、生体の防御機能の低下や、他の疾患に関連して、免疫力が低下していることが多いことなども影響すると言われています。

 

 

 

医歯薬出版株式会社 老年看護学ー高齢者の健康生活を支える看護ー太田喜久子 編著より

 

 

 

個人的に、↓このテキストおすすめです。

 

 

機能ごとに、

・どのような加齢に伴う変化が起きるのか

・機能変化がもたらす生活への影響

・機能変化への援助

・起こりやすい病的な変化と援助(→本日の記事と関連しています)

 

など、アセスメントに使いやすいまとめ方がされていて、個人的に好きです。

 

 

 

 

 

 

加齢に伴う変化として、

・嚥下機能の低下

・咳嗽反射の低下  

 

が起こることで、誤嚥性肺炎を起こしやすい、ということ。

 

 

 

老年期にある患者さんの呼吸のアセスメントをするとき、現在確認できている、呼吸に関する情報からは、明らかな異常はない、と判断できる場合も、<今後、このような変化が起こりうる。その変化に伴って、このような病態が生じる可能性がある>として、予測をすることが重要になります。

 

 

 

加齢に伴う変化は、

・現在の状態を生じている、要因となっているかも

・今後、病的な変化を生じる要因になるかも

 

 

 

 

この2つの視点で、アセスメントに取り入れることができると、<老年期の特徴を踏まえた>アセスメントをしやすくなります。^^

 

 

 

 

>>>次回は「老年期だからという理由だけで、思い込みなアセスメントをしないために」

 

 

 

 

 

 

 

 

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