看護実習でグダグダにならない報告をするには
いつも、ありがとうございます。
ローザン由香里です。
要点を押さえて、必要なことをすっきりと、相手にわかりやすく伝える。
これができる人が、かっこよくて、うらやましくて、ですね・・・。
ナース1年生のとき、申し送りに本当に苦労しました。当時の様子は、>>>こちら。
先ほどの記事の中でもお伝えしていますが、私は「マネ」から入って、ナース時代の申し送りを克服しました。
報告が上手な人というのは、報告をするための「準備」をされていることも多いです。
身近にいる報告が上手な人がしている「工夫」について、聞いてみるのも良いと思います。
それとは別に、相手が「何を言いたいのか、分からない」と感じる報告にしないためのポイントを4つ、あげてみようと思います。
自分が言いたいことはなにか?
「自分が言いたいこと」が明確になっていない。
意外と、ここが落とし穴になっていることが多いです。
自分でも何を言いたいのか、がはっきりしていないこと、について、自分以外の誰かに伝えようとすれば、当然、「何が言いたいのか、わからなくなってくる」ということが起こりやすいです。
では、自分が言いたいことが明確になれば、報告として十分なのか、というと、実はそうではないんですね。
相手が報告してほしいことは何か?
実習でいうところの報告というのは、なにかしらの結果を伝えることが多いわけなんですが、何でも起こったことを言えばいい、のか、というとそうではありません。
自分が言いたいことを言う、のではなく、相手が知らせてほしいと思っていることを伝えることが重要です。
何のために、その報告をするのか?
↑実は、ここが一番大切。
報告を受ける指導者は、知りたいことがあって、それがいつ登場するか、いつ登場するか、と報告を聞いています。
っで、最後まで聞いて、受けた報告の中に「自分の知りたいこと」が含まれていなかったとき、
・それだけ?
・他には?
・っで?
私が知りたい、あれ、まだ報告もらってませんよ、という気持ちが、こんなセリフになって、出てくることがあります。
・午前中、発熱していて、解熱剤を使っている。というときの、午後の検温では、体温がどうなったのかを知りたいはず。のところで、検温の報告に、体温がどうなったのかが含まれていない、とか。
・全身清拭をするとき、受け持ち患者さんは、右上肢を動かすと痛みがある、ということなので、右上肢を動かす時、動かしてもらう時は、特に注意をして、どんな動きだと痛みが生じないのか、どんな動きだと痛みが生じるのかを確認しようね、と事前にアドバイスをもらっていた場合、全身清拭を行なった後の報告では、その点について聞きたいはず。のところで、「特に問題ありませんでした」と報告してしまう、とか。
多くの場合、報告したこと(内容)が間違っているわけではないのです。指導者が知りたいと思っていることが含まれていない、とき、先ほどのようなセリフが返ってきます。
何のために、その報告をするのか?
その報告によって、指導者は何を知る必要があるのか?
これによって、報告する内容が決まります。
もう一度報告できるとしたら
今日、うまくいかなかった報告を、もう一度見直す。
実習中は、時間との勝負です。
1回の報告に、ゆっくりと時間をかけていられません。
メモを整理する時間も、報告内容をまとめる時間も、十分にありません。という中で、報告の準備をして、実際に報告をしています。
ので、これを、実習時間外、落ち着いて見直すことのできる時間に、もう一度同じ条件で、報告できるなら、どんな報告にするだろう、ということを考えてみるんです。
焦っている時には気がつかなったアイデアが浮かんだり、実際に報告したからこそ、気づいたこと、などによって、報告内容が改善されていきます。
ここは、まとめたほうがいいかも。
この順番は、こっちが先の方がいいかも。
これは、いらなかったな。 などなど。
これを繰り返しながら、報告の「型」を作ってしまうといいです。
型さえできてしまえば、あとは、毎回それにあてはめるだけ。
これまでできなかったことが、明日になったら急にできるようになる、というのは考えにくいです。
何でうまく報告できなかったんだろう・・・ではなく、こういう報告ができるといいな、を頼りに、そのためには、どこをどう改善するといいだろう、と、改善策を検討できるといいかな、と思います。
声に出して練習してみる
最後に、報告も、他の看護技術と同じで、練習してみるといいです。
イメトレではなく、実際の場面を想像して、報告内容を声に出して、話してみるといいです。
なんとなく、こういうことを言いたいな、とか、
だいたい、こんなことをまとめて言う、のような、ざっくりした準備の場合、実際に声に出して話してみると、頭の中でイメージしていたようなことが、言えないことがあります。
本番さながらの、練習をするといいです。
そこまでしなくても・・・と思われるかもしれませんが、意外にこの効果は大きいです。
立って、メモ帳を持って、誰かに報告している場面を想像して、実際に報告内容を声に出して言ってみる。
報告も、繰り返しの練習で、必ずできるようになります。^^
プチナース2016年6月号の付録【実習での報告のしかた】必見!
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