看護実習記録のSOAPが書けないときに確認することその5〜SOAPの準備の準備〜
SOAPの準備とは、
いざ、SOAPを書くぞというときには、必要なS情報も、O情報もそろっている状態にする、ということで、そのことついての記事は、>>>こちらにまとめました。
では、いざ書くぞというときに、S情報も、O情報もそろっている状態にするにはどうすればいいのか、というと、「いざ書くぞ」の前の段階で、S情報、O情報を集める。
当たり前のことなんですが、意識しないと集められないんですね〜。
いざ書くぞの「前」っていつか、っていうとですね。
< 看護計画を実施する前 >です。
「え?SOAPって、実施した後に書くんですよね。実施する前にどうやって情報を集めるんですか?」
するどい!
正確には、実施する前に< 実施した後SOAPを書くときに、どんな情報が欲しいかを確認して、どんな情報を集めたらいいのかを準備する >ということです。
SOAPというのは、実施したケアが効果的だったかどうかを判断するものです。効果的だったかどうかを判断するほうほうについては、>>>こちらで。
っで、効果的だったかどうかを判断するには、実施した「わたし」が感じたことだけではなくて、< 実際の患者さんの反応 >が必要です。
っで、この< 患者さんの反応 >っていうのはですね。意識して、観察をしないと、意外と得られないものなんです。
実施をしている中で、気づいたこと、ももちろん大事なんですが、
しっかりと目を凝らして観ていないと、見えないこともあります。
足浴の効果を見るのに、ずっと患者さんの顔を見て話しているばかりでは、足の様子はわかりません。
だからといって、足の様子ばかり観ていたら、その方法が安楽だったのかを判断する材料が見つかりません。
足を観る、といっても、足の何を観るのか、を決めていないと、何も見えてこないものです。
何を評価するために、どんな情報が必要なのか。
そのためには、看護計画を実施する前、その都度看護目標を確認して、これを評価するために、どんな情報が必要なのか。何を、どのタイミングで観察すればいいのか、ということを事前に確認しておく必要があります。
これ、なかなか、できないです。
そんなこと、教えてもらう機会がほとんどないので。
観察って、視界に入ったものに気づくことではありません。
意識して観ることです。
意識して観るって、観ようと思って、それがどうなってるのか観ようとして観る、ということです。
今、たった今ですね、パッと一瞬うしろを振り返って、また元の位置にもどってみてください。
何が見えましたか?
何と言われても・・・一瞬ですので・・・となったとしたら、もう一度振り返って、ひとつ的をしぼって、それってなにで、それはなにがどうなっているのか、って近くに行って観てみてください。
見えてくることが、全然ちがうはずです。
こんな色なんだ、
こんなところに、これがあるんだ、
こっち向きになってるんだ、
ここにつながってるんだ、
ここにもあるんだ、
いろんなことに気がつくはずです。
SOAPをいざ書くぞ、というときに、S情報とO情報をそろっている状態にするために、実施をする前に、SOAPをするのに、どんな情報が必要なのかを、考えてみてください。
っで、それを意識して、実施のときに観察してみてください。
必要な情報がそろうはずです。
・看護実習記録のSOAPが書けないとき確認することその1〜SOAPに書くこと〜
・看護実習記録のSOAPが書けないとき確認することその2〜SOAPのしくみ〜
・看護実習記録のSOAPが書けないとき確認することその3〜SOAPのAに書くこと〜
・看護実習記録のSOAPが書けないとき確認することその4〜SOAPの準備〜