看護アセスメントよくあるお悩み〜思い込み分析〜
いつも、ありがとうございます。
ローザン由香里です。
そう、思い込んでしまっているとき、というのは、他の情報が入ってきにくいです。そもそも、探していないので、入ってくる隙がないんですよね。
ひょっとしたら、「他の原因」に気づくチャンスはあったのかもしれませんが、他に原因がある、ということすら考えていなかったりすると、そこは素通りしてしまいます。
アセスメント(分析)にかぎらず、普段の生活の中にも、同じような状況があります。
今度ランチに行くお店を見つけておいてと、友達に頼まれているとします。という状況で、街の中を歩いていると、きっと知らず知らずのうちに、ランチができるステキなお店はないかな、友達が好きそうなランチができるお店はないかな、とランチのお店を探すアンテナが立っていると思うんですね。
そうなると、探していなかったときには、素通りして気づかなかったお店を見つけたりするものです。
何かを探しているとき、というのは、探しているものに関する情報が、入ってきやすい、ということ。
このことを、踏まえて、探す必要があるときに、もう探さなくてもいい、と思い込んでしまわないために、アセスメントの分析という作業において、原因・要因を検討するとき、まず、【原因や要因は、ひとつではないかもしれない】ということを知っていると良いです。
つまり、ひとつの原因や要因を確認した後も、「これだけではないかもしれない」と仮説を立てる、ということです。そうすることで、「他にも原因があるかも」という意識でアンテナが働きます。
じゃぁ、いくつそろえれば、出尽くしたと判断できるのか、と言われると、数で判断するのはむずかしいです・・・。
私が、オススメしているのは、数ではなく、切り口の違いをヒントにする、という方法です。
切り口の違いというのは、代表的なものをあげると、5つあります。
・主疾患との関係
・治療との関係
・既往歴との関係
・発達段階の特徴との関係
・心理状態との関係
大事なことは、原因や要因を、一つに絞ることではなく、原因や要因を、断定することでもなく、あげた原因や要因が、可能性として考えられるものであるか、←こう考えた、その考え方は妥当であるか、という点です。
思いついたものを、あげたわけではなく、適当にあげたわけでもなく、それらを「原因や要因になりうる」と判断した、その考え方(裏付け)は妥当かどうか、ここが重要です。
極端な例ですが、ふらつきの原因を探っているときに、「貧血が原因かもしれない」と考えたとします。が、患者さんの血液検査の結果から、貧血は認めない、のであれば、この患者さんに起きているふらつきは、貧血ということは影響しているとは言えない、ということになります。
原因・要因としてあげたものが、結果として正しいか、ということよりも、何をもって、それらが原因・要因になりうると判断したのか、ここが重要です。
なぜなら、この分析の結果は、個別性のある看護計画に反映する内容になるから、です。
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